キミは間違えた ページ18
「クロロが、先に宝に触ったんだって。そしたら光が……オーラが溢れたんだ」
「…………Aがオレのことを庇ったのか」
無言で首を縦に振るゴン。キルアは目を伏せていてその表情を読み取れない
なんということだ。２６歳にもなって、オレはまだAに護られているのか
おい、なんてことをしてるんだよ。Aが死にかけてずっと眠ってしまったあの時に誓ったはずだろう？
もう二度とこんな目には合わせないと。Aはオレが護ると
何一つ、オレは成長してないじゃないか
２６歳になるまでオレは一体何をやったのだろう。どうしようもない体たらくだ。Aはそんなオレをよく見限らなかったな
「だからか……」
オレは１４年前に戻っただけだ。だとするとAはせいぜい８歳ごろになるはず。しかしこのAは多く見積もっても５歳くらいだ
この子はオレより多くオーラを浴びてしまったのだ。だからこんなに幼いし、記憶の回復も偏っている
『クロロ、どうしたの？』
Aがこちらに心配そうにしながら手を伸ばしてくる。その小さな手を優しく払いのけた
「もうお前はオレの側になんかいなくていい。自由にしていいんだ」
一瞬にしてAの表情が凍り付く。そして少女はしばらく沈黙した後にぎこちなく頷き、部屋を出て行った
「……何、言ってんだよ」
「聞いてなかったのか？」
「あんたも昔は馬鹿だったんだな。Aのことを知ったふりしてるだけだ」
そんなことを言ったキルアにクロロは鋭い眼光を向ける
「あんなこと言ってみろ。Aはきっと、お前に捨てられたって勘違いしてる。死にに行く」
「そんなわけないだろう」
「じゃあAには今後一切、手を出すなよ」
心の中に不安が生じた。しかしここまで豪語した以上、意見を変えるわけにはいかない
１２歳、という若さが傲慢になった。彼は自分の中のA像を信じすぎたのだ
「わかったよ。約束しよう」
幼いが故の過信が悲劇を招くことをまだ、クロロは知らないのだ
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
RT - とても面白いです！三年も書いていたんですね！このシリーズ大好きです！ (2018年9月3日 23時) (
レス) id: da0e7ea281 (このIDを非表示/違反報告)
rua - ちょ〜〜面白いです。 また新しい作品楽しみにしてます。 応援してます！ (2016年10月28日 15時) (レス) id: ce0d20423e (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ(プロフ) - アスカさん» とりあえずは完結させようと思っていたところまで物語を書き、そこから繋げて行こうと思っています (2016年4月25日 18時) (レス) id: e736e9b02c (このIDを非表示/違反報告)
アスカ - 夢主vs女が楽しみすぎる！！ところで、本誌の番外編と言うのは予定通り作品を完結させてから別枠で書くのか、作品に組み込ませて書くのか決まってましたら教えていただけますか？ (2016年4月25日 0時) (レス) id: 62f7d68aec (このIDを非表示/違反報告)
藍琉 - はははっw某戦略シュミレーションゲームのうちの初期刀と同じかーwそういやちゃんとした意味は調べたことないなー…まじかよ(何個か特徴当てはまる)…かもしれないです。カルト…！！(ノД`)°。 (2016年4月20日 23時) (レス) id: 97ccf20f00 (このIDを非表示/違反報告)
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