まだ、白い ページ13
注射を打ってもらった後にオレはクラピカに話しかけてみることにした
「未来のオレはアンタに何をしたんだ？」
本人からすればオレを殺したくなるような質問だったであろう。しかし、その問いはあっさりと無視されて視線は逸らされた
しょうがないかと諦めて再びAを抱きかかえようとする
ちょうどAの瞼が開かれた
やってしまった。最悪のタイミングだ
予定ではコイツがもう少し寝て、気分も良くなったところでゆっくり近づくつもりだったのに
『……ぁ』
お願いだから拒否をしないでくれ。怖いかもしれないが、オレはお前を殴っていた人間とは違う
オレの腕の中からAは一目散に逃げていった。よろめきながらも必死に走って部屋の端へと身を寄せる
「大丈夫だから」
大丈夫、大丈夫。お前が傷つくことはもうないから
一歩ずつ近づいてくるAにこちらから距離を縮めるような真似はしない。あくまでも、Aが自らこの手を握ってくれるまで待つ
力なくクロロの手のひらの上に少女は小さな震える手をおずおずと置いた。その瞳の中には不安の色が浮かんでいる
「じゃあ本当に行くとする」
「あ、もしピエロみたいな奴に会ったらすぐに逃げろよ！？アイツ、変態だからさ」
「ソイツに興味があるが、まあそうするとしよう」
クラピカの横を通り抜けると僅かな殺気が感じられた。これはもはや怒りというよりも憎しみの域だろう
そんなにも憎まれるようなことをオレはしたのだろうか。いや、きっとしたのだろう
オレは人殺しに罪悪感を感じられないから
部屋を出てAの手を引きながら目覚めたあの部屋へと戻る
敷かれていた布団にAを寝かしつければ、すぐに彼女は眠った。やっぱり疲労が溜まっていたのだろう
あどけない寝顔を見ていたら、いつの間にか寝てしまったことは言うまでもない
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RT - とても面白いです！三年も書いていたんですね！このシリーズ大好きです！ (2018年9月3日 23時) (
レス) id: da0e7ea281 (このIDを非表示/違反報告)
rua - ちょ〜〜面白いです。 また新しい作品楽しみにしてます。 応援してます！ (2016年10月28日 15時) (レス) id: ce0d20423e (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ(プロフ) - アスカさん» とりあえずは完結させようと思っていたところまで物語を書き、そこから繋げて行こうと思っています (2016年4月25日 18時) (レス) id: e736e9b02c (このIDを非表示/違反報告)
アスカ - 夢主vs女が楽しみすぎる！！ところで、本誌の番外編と言うのは予定通り作品を完結させてから別枠で書くのか、作品に組み込ませて書くのか決まってましたら教えていただけますか？ (2016年4月25日 0時) (レス) id: 62f7d68aec (このIDを非表示/違反報告)
藍琉 - はははっw某戦略シュミレーションゲームのうちの初期刀と同じかーwそういやちゃんとした意味は調べたことないなー…まじかよ(何個か特徴当てはまる)…かもしれないです。カルト…！！(ノД`)°。 (2016年4月20日 23時) (レス) id: 97ccf20f00 (このIDを非表示/違反報告)
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