�ァ� ページ17
「そんなに殺気立たないでおくれよ♤興奮するじゃないか……♡」
「黙れ。粗末なものおっ勃ててないでAを探せ」
残り一週間。Aは未だに見つかっていない。この阿呆な奇術師を協力者に選んだのはやはり失敗だったかもしれない。
「イルミ、このまま虱潰しに探しても多分見つからないよ♡それにもうすぐ一周する♢見張られているかボク達の動向を探る念かは知らないけど動きが読まれてるはずた♧」
確かにこの街に来て、Aに逃げられてからしばらく経った後に明らかにこちらをうっすらと意識しているような気配を感じる。
しかし居所がどうしても掴めない。だからささくれ立っているのだ。
「こうやって時計台に登ってみたけど家の中に隠れてるから意味なかったし♤」
だけど気配の残り香はある。“絶”でもしていたのだろう。オーラは残っていないが、生き物がいた雰囲気というのは分かるのだ。
「Aをおびき寄せないとな」
「どうやって？」
「それが思いついてたら苦労しない。オレ、“恩返し”みたいな便利な念は持ってないしね」
そこまで言ってふと何かが引っかかった。
「イルミ？」
「ちょっと黙って」
オレがあの能力を使えたら。いや、重要なのはそこじゃない。
そもそもあの能力はどうやって発動している？単純に考えたら「Aが対象が恩を感じるような行為をし、その上で対象が恩を感じると契約成立。“恩返し”のために対象はAの命令に従う」だ。
しかしよく考えると不自然な点がある。この念は特質系に加えて操作系の特色を持つものだが、その場合相手を操る条件、即ち制約と誓約が小さすぎる。しかも恩を感じる、など曖昧にも程がある。
もう一つ何か条件があるはずだ。彼女に課せられた制約が。
「ヒソカ、恩返しって何」
「うーん、助けてもらった分、助け返すこと……かな？」
そうだ。特に家族間は例外として彼女は赤の他人に対してもフェアだ。例えAが助けた側だったにしてもそのお返しが大きすぎたならば断るだろう。
だからおかしいのだ。父さんが能力をかけられた理由は教えてくれなかったが「くだらないことだ」とは言っていた。なのにその恩返しは「１０月５日までに逃げ切ったら家出を認める」。明らかにフェアじゃない。
「……あ」
ならば彼女の制約。否。誓約は。
「ヒソカ、公共放送をつけろ」
もうこの可能性に賭けるしかなかった。お願いだ、と半ば希望を持ちつつマイクに口を近づける。
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だいふくさん(プロフ) - 展開、夢主ちゃんの念能力の設定とても凝っていて凄いなと思いました。クロロの頭目らしい余裕ある思考や振る舞い、フェイタンの少し不器用なところがたまらんです。イチゴさんの文章がとても好きです（語彙力無くて上手く表せないのですが）。これからも応援しています (2019年1月31日 21時) (
レス) id: e941665527 (このIDを非表示/違反報告)
コンパイルエラー(プロフ) - 続きが早く読みたい！ (2019年1月21日 14時) (レス) id: 8e7827f170 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 楽しみに待ってます！ (2018年10月21日 19時) (レス) id: 2f8f38bf2c (このIDを非表示/違反報告)
南雲藍琉(プロフ) - 続編、それも原作沿いとわかり、狂喜乱舞しております。主の性格も、回りとの関係性も大好きなのでとても嬉しいです。3月４月？勿論待ちますとも。イルミとクロロとの会話でニヤニヤしました。 (2018年10月7日 19時) (レス) id: 2e644448cf (このIDを非表示/違反報告)
琥珀くん(プロフ) - 復帰楽しみに待ってます。イチゴさんの作品は全部好きで読ませてもらってます。この作品も大好きです。続きが読める日を楽しみに待ってます！ (2018年10月7日 14時) (レス) id: 2f4db1a1c5 (このIDを非表示/違反報告)
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