�� ページ28
「あ―――っっっクッソ！！ここどうやって攻略すんだよ！」
『攻略サイトを見ればいいじゃないか』
「分かってないな。自力でクリアするのがゲームの醍醐味………………ってうわああああああっっ――！！！A姉？え！？」
『おい、コンセントが抜けて画面真っ暗になったがいいのか？』
「うおおおおおオレの１６２時間があああっ！！」
「ミル、うるさいよ」
上から拳が降ってきたと思ったら脳天に星が飛び散った。こんなことをするのはパパかイル兄しかいない。
いつの間にか入ってきたのか背後には双子の兄と姉が立っている。
「イイイイイイル兄！」
「や」
「ってことは姉貴は家出失敗したのか！ふん！やっぱり姉貴でもうちの執事たちとイル兄に追われて逃げ切れるはずがねえんだよなあ〜」
『イルミ、こいつを潰してトマトジュースを作ろうと思うんだが』
「えー脂質多そう。オレはパス」
『同感だ。ミケのエサにしよう』
「ごめんごめんごめんなさい！」
相変わらず恐ろしいことを真顔で言いやがる兄たちだ。土下座をすればその背に座られる。
『それにな、ミルキ。家出は成功だ』
「…………え」
『親父殿と話をつけに来た』
がばりと起き上がれば危ないだろう！と怒号が飛んだ。勝手に人の背中に乗っておいてひどい言い草だ。
ってそんなことはどうでもいいのだ。家出成功。その文言が示すのは……
「じゃ、じゃあ、姉貴はもうゾルディックじゃないのかよ」
『……ミルキ、お前もそんな顔をするのか。イルミと同じでやりにくい』
「だって！姉貴は、姉貴で……オレの、姉ちゃんで」
『落ち着け。ああもう泣くな！私はお前らに泣かれるのが一番嫌なんだ！それに私はまだお前の姉だ！』
「え？」
『親父殿の許可が降りれば、だが』
「パパと話って……」
『お前らとまだ兄弟でいていいのかどうか。もうこの家で過ごすことはないだろうが、そんなことは認められるのか。それを話に来た』
「無茶だ。殺されるぜ。ナニカまで使ってじいちゃんとパパにあんなことして」
「だからまずお前のところに来たんじゃない。もー察してよ」
イル兄が頬肉を掴んでびよーんと伸ばす。痛いよ、と言ったが上手く喋れない。
「もし話し合いが上手くいかなかった場合。オレが指示したシェルター開閉をしてAの逃走経路を確保しろ。そのくらいできるだろ？」
血の気が引いていくのが分かった。顔色は極寒耐久訓練の時くらいには青紫になっているに違いない。
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だいふくさん(プロフ) - 展開、夢主ちゃんの念能力の設定とても凝っていて凄いなと思いました。クロロの頭目らしい余裕ある思考や振る舞い、フェイタンの少し不器用なところがたまらんです。イチゴさんの文章がとても好きです（語彙力無くて上手く表せないのですが）。これからも応援しています (2019年1月31日 21時) (
レス) id: e941665527 (このIDを非表示/違反報告)
コンパイルエラー(プロフ) - 続きが早く読みたい！ (2019年1月21日 14時) (レス) id: 8e7827f170 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 楽しみに待ってます！ (2018年10月21日 19時) (レス) id: 2f8f38bf2c (このIDを非表示/違反報告)
南雲藍琉(プロフ) - 続編、それも原作沿いとわかり、狂喜乱舞しております。主の性格も、回りとの関係性も大好きなのでとても嬉しいです。3月４月？勿論待ちますとも。イルミとクロロとの会話でニヤニヤしました。 (2018年10月7日 19時) (レス) id: 2e644448cf (このIDを非表示/違反報告)
琥珀くん(プロフ) - 復帰楽しみに待ってます。イチゴさんの作品は全部好きで読ませてもらってます。この作品も大好きです。続きが読める日を楽しみに待ってます！ (2018年10月7日 14時) (レス) id: 2f4db1a1c5 (このIDを非表示/違反報告)
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