棒読みのSOS ページ45
A side
総統室から出た私は絶賛自分の部屋へと戻ることにした。
ちょっと疲れたから仮眠を、と思ったからね。
出陣は今日の真夜中だから、
寝惚け眼では頭の動きが遅くなる。
自分の部屋の扉のドアノブを捻り、
開けると異様な光景が飛び込んできた。
「いやコネシマ何でおんねん」
「おA！！待ちくたびれたやないかお前！！！」
扉を開けると机に寄り掛かって腕組みするコネシマの図。
私に気が付くなりあの笑い声を響かせた。
煩いやめてくんろ。
「何が待ちくたびれたや＿＿＿＿＿＿」
刹那、脊髄に嫌な予感がﾋﾞﾘｯと走る。
コネシマのいやらしい、三日月型に歪められた口元と笑顔を見て
咄嗟に後ろに跳んでナイフを横殴りに降りかぶった。
ギンッ、と、私のナイフは受け止められる。
私の真上の天井から降ってきた緑色の…
ゾムによって。
「あーやっぱ防がれた!!さすがAやなぁ!!分かってたけどな!」
嬉しそうにゾムはナイフをニコニコと笑いながらしまう。
私は呆れて思わず首を振った。
「何なんマジ。ゾム確実に私の心臓狙っとったしコネシマも嫌な笑顔浮かべてるしさ」
案の定の結果だ。
「かーっやっぱゾムの暗殺スタイルも通用しないって相当曲者やなぁA!!!!!!」
コネシマは爆笑中。
「いや何がしたかってん」
「A〜手合わせしようやぁ」
「おいゾム抜け駆けやめろや!!このコネシマ君も混ぜるべきです!!」
私は真顔でナイフを納めて
くるりと振り返るなり全速ダッシュした。
「待てや逃げるんかA！！！」
「逃がす訳無いんやなぁこれが!!!いくぜコネシマｧ!!!!!」
「おん!!!!!」
戦闘能力幹部至上No.1とNo.2 vs か弱い女の子(私)の鬼ごっこが幕を開けた。
「怖いﾖｫ助けてくれめんすーーーーーーーッッ！！！！！！！」
城中に私の棒読みの悲鳴と、
コネシマとゾムの狂った笑い声が響いた。
「……………。まぁ、負ける訳無いけどな」
流れる景色の中、私は風を肩で切りながら呟き隠れ場所を探すのだった。
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竹の粉 - 私は作者さんのお好きにしていただければいいと思います。続編と新作、どちらでも構いません！！お待ちしております！！ (2020年8月17日 23時) (
レス) id: 9266b0967c (このIDを非表示/違反報告)
ココ - う、打ち切りですか。作者さんが無理だと思うなら仕方ないですが追いかけて追いかけて続きを待ってたので出来れば続けてほしいです。 (2020年8月15日 6時) (レス) id: ec11dc607a (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 「ぐう有能」この作品が通知欄に載るたび、私はいつもワクワクしていました。打ち切りなら仕方ありません。作者さんの次回作に期待に期待を重ねてお待ちしております。 (2020年8月14日 16時) (レス) id: e42f9d0a03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうふ@ヤバいやつ(プロフ) - 正直、この続編も見たいんだけど打ち切りなら仕方ないかな…でも！！次の新作すっっっごく楽しみにしてます！！頑張ってください！！ (2020年8月14日 0時) (レス) id: 501e08bd16 (このIDを非表示/違反報告)
鷺宮雪沙(プロフ) - 新作を出されるようなら、是非とも拝見したいです！！！元々の主さんの文章力もとても高いのに、それがさらに進化とは…！1ファンとして、早計ながらとても楽しみに思っています！！ (2020年8月13日 22時) (レス) id: 50f55da2bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨菜 | 作成日時：2018年12月17日 19時
