【wrwrd】ぐう有能【軍パロ】

それは ページ36

「……バレてました?」





「そりゃあもう、バッチリと。」









私が首だけ振り替えれば、廊下の影から七三に髪の毛を丁寧に整えた教授風の男。


全体的に色素が薄く、瞳も識別しにくい。









「なんで私の名前を?」







「というか何で私の様子伺ってたんですかね…


そっちの方が不審者みたいで疑わしいですよ。」









質問に質問で返してやる。




この人は図書館管理してる幹部と聞いたがｲﾏｲﾁ可笑しい。





私の事を追いかける程にストーカー気質なのだろうか?









「……それは…ですね」









どもるエーミールさん。

言葉が詰まって出てこない様子だ。









仕方ない、代弁してあげましょ。









彼の様子を詳しく観察する。




もじもじと落ち着き無さそうに揺さぶる身体に、泳ぐ視線


羞恥も感じているのか、顔も仄かに赤い。









「私に告白したいんですかあんた」


「ちゃいますｯｯ!!!!!!」









からかえば即座に切り捨てられた。

悲しい(真顔で号泣)









というからかいもそこそこにしてあげよう。









「私に話しかけるタイミングを伺っていて追いかけていたものの、




コミュ症が発生して出来なかった、と」









「……すみません………」









深く下げられた頭に笑いが込み上げてきた。









「面白い人ですねエーミールｻﾝ。


まぁ、仲良くしてくださいな

r国とはもう縁切ってるんで。」









立場上はまだr国幹部だけどね。









「ああ、せや。図書館見たいんですけd「図書館……ですか?」?はい」









先程までの泳いだ視線は何処へ、顔を輝かせて私の手を取った。









「案内しますよ!!









Aさん、紅茶お好きですか?」






「え、あ、はい」









人格変わったんじゃねぇかっていうぐらい饒舌になった。









思わずこっちが戸惑う。









「紅茶、飲みながらお話しましょう。」






そう言ってエーミールさんは目を細ませた。

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