【wrwrd】ぐう有能【軍パロ】

ああいとかなし……嘘だよ ページ28

グルッペンのその訴える様な切ない声を聞かないフリをする。









隊長が何の疑いも無く私にインカムを渡す。


r国のインカムは兵士や幹部、総統全てに支給される品なので全部同じデザインだ。









…暫くインカムを眺めた後、スイッチを入れて総統に繋げる。





「もしもし、こちらA。


応援に来た隊長と合流。これから任務遂行します。









数日の内にそちらへ戻るので報告をお待ち下さい」









耳障りなノイズと共に、総統の声が流れた。

『分かった。待っているぞ』





インカムをそのまま切り、返さずポケットへとしまう。


組伏せた体勢を解き、彼を無言で離すと「早くやりましょう!」とこちらを見てきた。







「分かってる。」









思考は捨てた。









先程蹴りあげた銃を拾い上げる。



黒く鈍い光を放つ。





殺傷用の対近接人用だ。隊長に一般支給されるありふれたピストル。









グルッペンに銃口を向けると、グシャッと顔を歪めさせて



感情を押し殺した表情で見てくる。









「言い残す事は?」









チラリと隊長を見やるが、彼は勝ち誇った顔でニヤニヤとグルッペンを眺めていて、

こちらには見向きもしない。




勝ちを確信した愚者の顔。









警戒を怠る、馬鹿のする顔。









グルッペンが消えかけそうな声で呟いた。









「………俺は」









「私面倒臭がりだから時間勿体ないわ。


言わないなら聞かない。









さいなら。」









引き金を何の戸惑いも無く引く。









弾は真っ直ぐに狙った所へと翔んでいく。









私の意思通り、グルッペンの頭へ。









「隊長」









彼の________隊長の顔が、驚愕の色に染まった。

荒むコレになんと名前を付けようか。→←総統室

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