▼合宿 ページ44
月日はどんどん過ぎて合宿当日。
授業を終えて、合宿所に行くまでの時間は通常練習なのでいつも通り部活が始まる。
のだが、初合宿だからか日向が終始そわそわしていた。
マネージャーは朝昼晩の三食を作らなければいけないので野郎共よりも早く合宿所へ向かう。
武ちゃんと清水と話しながら歩いていると懐かしの合宿所が目に入る。
部屋に泊まりの荷物を置いてからキッチンに入って、二人と何を作るか相談してから作業に取りかかる。
そろそろ作り終えるかな、という時に玄関からがやがやと騒がしい声が聞こえてきた。
俺の仕事は終わっていたので武ちゃんに一言断ってから男子群に風呂に行けと指示を出しにいく。
「おーい、野郎共。」
キッチンからでて玄関にたまる男たちに声をかける。
「Aー!」
「Aさんのエプロン姿かっけえっす!!」
ぎゃーぎゃー騒ぐ奴もいれば練習で疲れて静かな奴もいる。
むさ苦しいと言った月島に夕と龍が威嚇するように叫ぶ。
「月島てめえ!!」
「半径500M以内に潔子さんがいる空間は、むさ苦しくねえんだよ!」
しかしスガが二人の心を躊躇無く折る。
6人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ことり | 作成日時:2015年3月7日 15時