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▼恋*過去編 ページ41
【影山side】
「何回でもぶん殴って、止めてやるよ。」
「だからお前は安心してバレー続けろ。」
「お前には、俺がいるんだから。」
そういって微笑んだAさんの笑顔は俺が今まで見てきた笑顔の中で一番綺麗だった。
思わず自分の顔を覆い隠す。自分でも顔に熱が集まっていくのがわかる。
たまらなくなって俺は自分の荷物を持って学校を飛び出した。
水筒のことなんかもう、頭にはなかった。
高鳴る胸とけたたましい鼓動を必死に押さえつけながら、走って自分の家へ帰っていった。
帰ってすぐ風呂に飛び入る。
冷たいシャワーをいくら浴びても身体の熱は引かない。
目を開いて閉じてを何度繰り返しても思い出すのはAさんのことばかり。
普段あまり笑わないAさんのさっき見た顔が目に焼き付いて離れない。
胸が締め付けられるような苦しみに襲われる。
考えて考えて考えて、やっとこの感情がなんなのか、わかったような気がする。
_俺、Aさんのことが好きなんだ
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作者名:ことり | 作成日時:2015年3月7日 15時