▼フラグ ページ4
…ああん？？誰だよ俺の台詞奪ったの。
オレンジ頭くんとのフラグ折れちまったじゃねえか。立てるつもりなかったけど。
渋々といったように振り向くと、そこには例のチビちゃんがいた。ちいせえ。
「あ、朝の…。やっほ。」
真顔でやっほ。シュールである。
「やっほーです！！！！あの！！！なんで俺がバレーやってるってわかったんですか！！！？？？」
何この子うるさい。すげえ目輝いてるしこの子そんなに元気系の人間だったのか…。
ラブコメやっぱ辞退で。ちなみにやっほーにですをつけても敬語にはならない。
「あー…サポーター、鞄から出てたしそのメーカーバレーの、だろ？」
きらきらした目がギラギラに変わる。コワイ。猛禽類は管轄外だ。
「バレーやってるんですか！！？！？？？！？俺、！バレー部に入ろうと思ってるんです！！！！」
へえ…てか、体育館に移動中じゃなかったの？抜けてきていいの？教頭のヅラは一回見といた方がいいよ？
「俺はマネージャーだけどね」
体育館を指差して歩き出すとおちびオレンジくんも察したようで俺の隣に付いてくる。
この小動物感はちょっと可愛いかも。
「ええ！！？？そんなにタッパあるのに！！？？！？」
いや見てよ、俺のこのヒョロい身体。龍とか旭のスパイクとかブロックしようもんなら折れるよ、折れちゃうよ？
旭とか遠慮して全力でスパイクしてくんないし。でも俺別に背高くないんだけどな…。
くんちびオレンジが小さいだけなんじゃないかな？
「まあいろいろ、ね。」
「へえ〜そうなんですか！」
彼もなんか察してくれたのかそれ以上は何も聞いてこない。
うんうん、察しのいい子は嫌いじゃないよ。別に深い理由がある訳じゃないけど。
「あ、新入生並んでるね。」
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作者名：ことり | 作成日時：2015年3月7日 15時
