35 ページ36
noside 地下通路
タッタッタッと駆ける音が通路に響く。リョウガとミナトは教会の地下通路にいた。2人の後ろにはケイイチロウとコタロウの時と同じく、リョウガの実家から呼ばれた人達がいる。
赤「次も5人くらい右に」
「「仰せの通りに」」
ミナトとリョウガとは別の方向に、数人が向かう。さすがに色々手を出してるだけあって、地下通路は複雑に入り組んでいた。
緑「はぁっ、はぁっ、長くね!?」
赤「息切れるの早くない?」
緑「リョウガが異常なんだよ」
もうかれこれ20分ほど走り続けている。別れ道が無くなる気配は無い。
赤「ちょっと休憩挟む?」
緑「いや、……!リョウガ、こっち」
赤「えっ、」
ミナトがリョウガを引っ張って走る。スン、と鼻を軽く動かす。___間違いない、ミナトは目を細める。
緑「ここだ」
赤「これ、は」
ミナトの足が止まり、リョウガの目が見開かれる。そこには重い扉があった。
緑「ここの中に、クスリがある」
ミナトはそう断言する。リョウガの顔が、キュッと引き締まる。
赤「蹴飛ばすから、下がって」
緑「え、いやいやいや、さすがにリョウガでも__」
バァンッ
大きな音が地下通路に響き渡る。リョウガの蹴りが扉に入っていた。いや、完全に蹴破っていた。
緑「うそやん……」
信じられないものを見たという目でミナトが視線をずらす。しかし、すぐに気を取り直して部屋の中に入った。ミナトが言った通り、部屋の中にはマリファナの葉が所狭しと積まれていた。
赤「どーする?ミナト」
積まれてたマリファナを眺めながらリョウガがミナトに問いかける。少し顎に手を当てて考えていたミナトはいいことが思いついたとでもいうように、手を打った。
緑「爆弾にしよう」
赤「え?」
緑「だから___」
まず火をつける。次に扉を空気が入らないように閉める。そうすれば、部屋の中は酸素不足になり、一時的に鎮火のような状態になる。でも気を抜いて扉を開けると、酸素が一気に流入し爆発が起こる。
緑「条件を満たせば、ね」
心底悪い顔でミナトは言った。
50人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nana(プロフ) - 分かりました。ありがとうございました。これからも頑張ってください。 (2021年7月30日 16時) (レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
珠乃(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます。とてもいい案だと思ったのですが、自分が考えている設定と矛盾する点が出てきてしまうので、申し訳ないのですが……。ご期待に添えず申し訳ありません。稚拙ではありますがこれからもご愛読していただけると幸いです。作者より (2021年7月21日 23時) (レス) id: 3737864907 (このIDを非表示/違反報告)
N - 案なんですけど番外編とかで新メンバーを作ってその新メンバーがボスを追い詰めて「殺さないから一人の僕を仲間にしてほしい」というそれで仲間になる。みたいなやつどうですか? (2021年7月10日 20時) (レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:珠乃 | 作成日時:2021年4月8日 16時