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in9区アジト キヨハルside
足が鉛みたいに重たい。それでも足を止めることは出来ない。手首が痛い。腕が引っ張られてる。あれ？なんで俺、リョウガに手ぇ引かれてるの？
紫｢！｣
突然脚がもつれかける。体が傾く。何とか転ばずには済んだ。そんな事お構い無しにリョウガは俺の腕を引っ張ってくる。
紫｢リョウガ、痛い、手放して｣
赤｢放したら、死ぬだろ｣
何を言ってるのか分からない。無理矢理振りほどこうとした時、不意に強い鉄の匂いがした。違う。鉄じゃない。これは、血？なんで？俺怪我してへんで？思わず手を顔に当てる。
紫｢ひっ！｣
手に液体の感触があった。恐る恐る手を見れば、そこにはべっとりと血が付いていた。な、んで？嫌や。やめてや、俺は、俺は＿＿＿＿＿。
赤｢ミナト！今どこ！｣
リョウガの叫ぶ声が聞こえる。近いはずなのに、その声は遠い。体が思うように動かない。全身が、金縛りにあったみたいに固まる。
赤｢行くぞ！｣
またリョウガに引っ張られる。不思議と手首の痛みは気にならなかった。それよりも、掌の血をどうにかしたいと思った。
リョウガに手を引かれながら階段を駆け上がる。こんな場所がアジトにあるなんて知らんかった。もしかして、俺だけ？やっぱ、役立たずやから？そんな考えが頭をよぎる。いつの間にか、階段を登りきり、ドアの前に来ていた。リョウガが乱暴にドアを開ける。
紫｢！！｣
リョウガがドアを開けた途端、強い風が吹き抜けた。そこには、待ちくたびれたという表情のミナトと、小型のヘリコプターがあった。
紫｢……は？｣
いやいやいや、意味わからんやろ。は？？
赤｢俺、現場戻るから。ミナトよろしく｣
緑｢おっけー｣
リョウガが走りながら去っていった。それを見ていたミナトがゆっくり近づいて来る。
緑｢あちゃー、派手にやったねー｣
そう言いながら自分の服の袖で俺の顔をゴシゴシと擦る。ちょっと痛かったけど、それよりも状況が知りたかった。
紫｢これ、どういうこと？｣
緑｢そんな焦るなって。とりあえず、乗ろ？｣
無理矢理ヘリコプターに乗せられる。ミナトが運転手に合図すると、プロペラが回りだす。
紫｢え？え！？｣
プチパニックを起こしている俺をよそに、ヘリコプターは浮き上がった。
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nana(プロフ) - 分かりました。ありがとうございました。これからも頑張ってください。 (2021年7月30日 16時) (
レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
珠乃(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます。とてもいい案だと思ったのですが、自分が考えている設定と矛盾する点が出てきてしまうので、申し訳ないのですが……。ご期待に添えず申し訳ありません。稚拙ではありますがこれからもご愛読していただけると幸いです。作者より (2021年7月21日 23時) (レス) id: 3737864907 (このIDを非表示/違反報告)
N - 案なんですけど番外編とかで新メンバーを作ってその新メンバーがボスを追い詰めて「殺さないから一人の僕を仲間にしてほしい」というそれで仲間になる。みたいなやつどうですか？ (2021年7月10日 20時) (レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠乃 | 作成日時：2021年4月8日 16時
