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少し時は戻る
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in9区アジト
紫｢っはぁっ、はあっ！｣
キヨハルは息を切らしながらも、足を止めることはなかった。未だに鳴り響く非常ベルの音に舌打ちをする。キヨハルの手にはリョウガに仕入れてもらったハンドガンが握られていた。
黄｢1人じゃちょっと厳しいかも！｣
インカムからサツキの声が聞こえる。その声を聞いてキヨハルはより一層脚に力を入れた。
紫｢あと少し、！｣
現場に着いたキヨハルが見たのは大勢の敵に1歩も譲らず戦っているサツキの姿だった。深呼吸をして銃を構える。普段より軽いそれの引き金にキヨハルは手をかける。
紫｢っ！｣
発砲音が響く。敵の1人の頭に赤い花が咲いた。2発、3発と撃ち続けるキヨハル。振り向いたサツキは驚きの表情を浮かべた。
黄｢コタロウっ、じゃ、ない。キヨハル？｣
弾を装填するキヨハルにサツキの警告が届く。
黄｢キヨハルっ！！危ないっ！｣
いつの間にか、サツキの防御をすり抜けた敵がキヨハルの目の前にいた。咄嗟に銃を構えるが、キヨハルが引き金を引く前に、敵が吹き飛んだ。返り血がキヨハルの顔に降りかかる。
赤｢危な｣
青｢間一髪｣
聞こえるのは9区の中でも近接戦向きの2人の声。殴り飛ばしたのはリョウガだった。安堵の表情を浮かべるサツキと、目を見開いたまま動かないキヨハル。
赤｢キヨハル？｣
そんなキヨハルを不思議に思ってリョウガが声を掛ける。その拍子に、キヨハルの手から銃が滑り落ちた。
青｢リョウガ、キヨハル連れて安全なとこまで戻って｣
既に加勢していたケイイチロウから指示が飛ぶ。
赤｢でもっ、｣
青｢俺らのこと、知ってるでしょ？｣
黄｢そうそう。この区随一の、最強ペア｣
そう笑いながら言うケイイチロウとサツキにリョウガは言葉をつまらす。
赤｢また戻ってくるから！｣
キヨハルを引っ張って走り去っていくリョウガを確認した2人は言葉を交わす。
青｢やりますか｣
黄｢やっちゃいましょう｣
途端に2人の雰囲気が変わる。かつて裏社会で知らない者は居ないとまで言われた最強であり最凶のペア。
黄｢【月明かり】｣
青｢【闇夜の壱】｣
合言葉の様に呟いたのを合図に、2人は敵陣に駆けて行った。
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nana(プロフ) - 分かりました。ありがとうございました。これからも頑張ってください。 (2021年7月30日 16時) (
レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
珠乃(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます。とてもいい案だと思ったのですが、自分が考えている設定と矛盾する点が出てきてしまうので、申し訳ないのですが……。ご期待に添えず申し訳ありません。稚拙ではありますがこれからもご愛読していただけると幸いです。作者より (2021年7月21日 23時) (レス) id: 3737864907 (このIDを非表示/違反報告)
N - 案なんですけど番外編とかで新メンバーを作ってその新メンバーがボスを追い詰めて「殺さないから一人の僕を仲間にしてほしい」というそれで仲間になる。みたいなやつどうですか？ (2021年7月10日 20時) (レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠乃 | 作成日時：2021年4月8日 16時
