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in？？？ サツキside
冷たい。痛い。硬い。骨が軋む。意識がどんどん浮かび上がってくる。
黄「いっ……、」
目を開いても変わらない暗闇。いや、微かに光が漏れている。気づけば、冷たい床の上で寝転んでいた。ご丁寧に後ろで両手を縛られて。
黄「よっ……、はぁ……、油断した」
なんとか体を起こして、壁にもたれかかる。頭が少しズキッと痛む。ここに来る前に嗅がされた薬の影響だろうか。
数時間前___________________________________________
黄「〜♪♪〜♪〜」
今流行ってるらしいポップな曲を口ずさむ。ようやく大量の書類の片付けも終わって、みんな死屍累々の様子。だから、お祝いにケーキを買った。
黄「みんな、喜んでくれるかな？」
甘いもの嫌いな人はいなかったはず。ホールケーキじゃなくて、一人一人に買った6/1カットのケーキ。選ぶのも大変だった。不思議と口角が上がる。
今思えば、僕も疲れてた。そして、仕事が終わって浮かれてた。だから、気づくのが、遅れた。
黄「！んーっ！！」
アジトへ続く細い路地裏。突然後ろから布のようなもので口を塞がれた。嗅いだことのある臭いに、手足をバタつかせる。でも相手は5、6人。抗っても無駄だった。薄れる意識の中で、最後に見たのは、
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黄「ぐしゃぐしゃに踏まれた、みんなのケーキ……」
考えてもしょがない、と頭を振る。拐われた時に見えた相手の格好に見覚えがあった。
黄「なんとか、しないと」
まずは後ろで縛られている両手からだ。きつく縛られていて、簡単には解けそうにない。なんとか解こうと体を動かしていた時、
？「おや、もう目を覚まされたのですか」
声が聞こえた。声のした方を睨んでみても、暗闇では何も見えなかった。途端にパッと明かりがつく。
黄「っ……！」
あまりの眩しさに目を瞑る。何度か瞬きをしてやっと目が明るさになれる。そこには修道士のような格好をした男が立っていた。修道士と違うのは、その服に刻まれているのが十字架ではなく、違うシンボルだということ。
？「おかえりなさい、【月明かり】」
黄「……その名前で、僕を呼ぶな」
サツキがドスのきいた声で脅す。だが、男は何もなかったように微笑んでいた。
？「貴方の帰りを待っていましたよ」
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nana(プロフ) - 分かりました。ありがとうございました。これからも頑張ってください。 (2021年7月30日 16時) (
レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
珠乃(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます。とてもいい案だと思ったのですが、自分が考えている設定と矛盾する点が出てきてしまうので、申し訳ないのですが……。ご期待に添えず申し訳ありません。稚拙ではありますがこれからもご愛読していただけると幸いです。作者より (2021年7月21日 23時) (レス) id: 3737864907 (このIDを非表示/違反報告)
N - 案なんですけど番外編とかで新メンバーを作ってその新メンバーがボスを追い詰めて「殺さないから一人の僕を仲間にしてほしい」というそれで仲間になる。みたいなやつどうですか？ (2021年7月10日 20時) (レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠乃 | 作成日時：2021年4月8日 16時
