もしもの話をするのはやめにしよう (ページ15)

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64 Haechan ページ15

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「あの、だからね、あの時はドンヒョクが
凄い怒ってて、売り言葉に買い言葉で、」

HC「ついていい嘘とダメな嘘の区別もできない？」

「…ごめんって、言ってるじゃん」

くっそ、もう可愛い、なんで？

今怒ってんだって、しっかりしろ俺
ニヤニヤすんな表情筋耐えろ

ちょっと不機嫌に顔を逸らして謝ってくれるA

でもさ、電話越しにあんな声聞かされたり
Aとジェノで2人して俺に嘘ついてたんでしょ？

怒んないわけがないよね？

HC「じゃあ、ジェノに何されてあんな声だしたの」

「言わなきゃダメ、ですか」

HC「言わなきゃそのままするよね」

「す、るって、」

HC「この手を服の中に入れます」

「……耳を噛まれて、びっくりして、でも違うくて！
ほら、ジェノくんって犬じゃん！！それで！！」

誰が犬だ、狼の間違いだろ

言い切るけどイジェノが1番信用ならないから！

馬鹿で可愛い女の子のAには何言っても
わかってもらえなさそうだけど…

このまま前の言葉を潔く前言撤回して
可愛い可愛いAをどうにかしてあげたいけど
ジェノみたく欲を抑えられない俺じゃない

や、耳齧っただけなら抑えれてんの？
…そんなことはどうでもいいんだって

だから、つまり

2人は付き合ってないしすることもしてない

ジェノがAのこと好きで、

Aは？

俺の下で未だ恥ずかしそうに顔を逸らしてる
可愛い女の子

HC「君のさっきの告白は本心ですか？」

「と、言いますと…？」

HC「いや、あんだけジェノと一緒にいたら
好きになるじゃん普通」

ジェノは脅威のモテ男だから、
そうなってても仕方ないし
いまいち彼女からの告白を
素直に受け止められないのも事実

「私の片想いの年季を舐めないでほしい」

HC「は？」