運命の糸ーNEXTSTEPー (ページ4)

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逃げページ4

「マジか」

敵の撃ってきた破片が私たちの方へと飛んでくる。

チシヤさんと2人で華麗に避けると、恐怖で足が震えてしまう。

「行くぞ！！！」

アリスくんの合図で一斉に走り出す。

必死に走った。

気づいたらみんなと離れていてひとりぼっちに。

車の後ろに身を隠す。
傍で銃声音が。周りには血を流して倒れているプレイヤー達。

『もうやだよ…』

反対側を見るとアリスくんが顔を出していた。
隣の車両を見るとクイナたちが。

「ぼーっとしてたら死ぬで！！」

そう叫んだ瞬間クイナ目掛けて銃が撃ち放たれる。

「どっから撃ってきおんねん！」

少し苛立ちながら言うクイナは呆れているようにも感じられた。

バタバタと音がし、上を見上げると

「スペードのキング」

トランプのマークを吊り下げた飛行船が―

「はいこれお守り」

そうクイナに差し出したのはオレンジジュースの缶

「何これ爆弾？」

「いざと言う時に使えばいい。」

「Aちゃんも」

私には緑茶の缶
はい、と投げてくる。
私がキャッチするのにミスって爆発したらどうするのか。

「アリス！！！」

そう叫ぶうさぎちゃん。
何かあったのだろうと様子を見ると、横たわっている男性に手を貸している。

少しだけ動く姿が見えた。

『生きてる！！』

アリスくん達を手伝おう。
人を助ける心なんてなかった私にこんな日が来るなんて。
アリスくんに近づく。
すると2人が街の奥を見ていた。
そこには―