運命の糸 (ページ4)

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鬼ページ4

ポケットに手を入れながら小走りをする彼。

『付いてきてます？』

「まさか」

余裕しかない。彼はゲームを何回してきたのだろう。そんな余裕は欲しくないな。そう思っていると奥からものすごい音が

うるさくて耳を塞ぐ。

『うるさっ』

銃声だ。初めて聞いた。こんな耳に残るのかなんて。映画やドラマで聞いた事しかない銃声に耳を傾けていると近ずいてくる銃声。

逃げなきゃと声をかけるには遅くて目の前には顔を布の様なもので隠した鬼が私に銃を向けている。

避けれる範囲。そう思えば後ろにはあの銀髪の男がいることを思い出し、鬼が持っていた銃目掛けて足を上げる。
銃は宙に浮き、その隙を見て彼の手を握る

目の前にあるフードスペースに隠れる。
どうやら撒いたみたい。

『良かった…』

「危なかったねぇ」

はっとなり横を見ると手を繋いだままの彼が。我に返り慌てて手を離す。
助かったよ、とお礼を言う彼がなんとなく新鮮で見惚れていると後ろのポスターに目がいった。

『ん…？』