運命の糸 (ページ11)

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最上階ページ11

鬼がまず何処にいるかを把握した方が有利だと思い最上階を目指す。

『階段きっつ！！』

はぁはぁと息を切らしていると綺麗な銀髪が目に入る

「やぁ」

ポケットに手を突っ込んで片方の手で手をヒラヒラさせている。

『チシヤさん』

「君ならここに来ると思ってた」

『鬼の位置を確認したくて』

最上階だとよく見える。プレイヤーがどこにいるのかとか。
隣に彼がいるのが未だに信じられなくて少しだけパーカーの裾を触った。

「そんなに恋しかった？」

『はぁっ？』

まぁ確かに触ったのは私だけれども！そんな私を小馬鹿にするような笑い方で見てくるチシヤさん。

『はい。恋しかったです。』

ただ少しだけ素直でいたかった。このゲームで死ぬかもしれないから。

「へぇ」

ずっと彼の隣にいたいな、なんて今この場所で思うことじゃない。

下の方から銃声が聞こえる。

ほとんどの人が血を流して倒れてる中鬼がひとつの部屋を狙い銃を打ち続ける。

『彼処が陣地かも』

「そうかもねぇ」

『私行ってきます。チシヤさんまた後で！』

「一人で行くの？」

『えぇ？まぁそうですね』

「何かあるかもしれないよ」