三、黄緑の監視者 ページ6
ショッピに連れられ歩くこと10数分、我々国の城に到着した
門をくぐって城の中に入った俺は、思わず声をあげてしまった
貴「うわぁ
shp「どうしたんですか？
ショッピのその声には返事をせずに俺は我々国の城の中を見回した
兵の配置、数々の罠、隙の無い監視カメラ、そしてどこから来るか分からない``脅威``
こりゃ今まで総統の暗殺に成功した奴がいないわけだ
貴「ねぇショッピ
shp「はい？
貴「``天井のダクトの人``は俺の見張り？
shp,?「ッ!?
ショッピはびっくりした顔をして固まっている
駄目だよ、隙を見せちゃ、何するか分かんないやつの前ではポーカーフェイスは守らなきゃ
？「何でばれたんや
ダクトから男が飛び下りてきた
黄緑色のパーカーですっぽり顔を覆っている
たしか、我々国の幹部の一人で‥‥特殊工作部隊隊長の「ゾム」だ
貴「俺、耳が良いんで、音出てましたよ、まぁ普通は気づかれないだろうけど
shp「ゾムさんの潜伏ばれたとこ初めて見た…
zm「ﾁｯばれたんやったらこのままついてくわ
貴「よろしくね〜黄緑さん
俺がそう呼ぶとゾムは俺を睨んできた
めっちゃ警戒してるな〜
shp「二人とも早く行きますよ
ショッピはそう言って歩くスピードを早めた
shp「あそこが総統室ですよ
ショッピが指さした方向を見ると立派な扉があった
中から何かを言ってる声が聞こえる、しかも爆音で
zm「グルッペンがトントンに怒られとんのかな
shp「たぶん…
貴「総統が部下に怒られるなんてあるの？
shp,zm「しょっちゅう
貴「大丈夫かそれ
バン！
いきなり総統室の扉が開いて中から金髪で眼鏡をかけた男が飛び出して来た
何か焦ったような表情をしている
金髪の男はショッピとゾムを見るとゾムの後ろに隠れた
ショッピがため息をついた
shp「今度は何をしたんですか、グルさん
こいつが、総統グルッペンか
俺を呼んだ相手で
俺の今回の``殺しのターゲット``
続く
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