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「あと、溝口少年は鬼辻舞にも遭遇していて、鬼舞辻は、溝口少年に追ってを放っているという。」
『本当ですか!?今まで探しても探しても見つからなかったのに!』
「お館様も、初めて見せた尻尾を掴んで離したくない。鬼舞辻にとって想定外の何かが、溝口妹に起こっているのではないか。と仰っていた!」
『なるほど…。』
ならば、お館様や師匠の意向に従うのみ。
「それに、溝口少年の心掛けも素晴らしかった!継子にしたいぐらいだ!
それでだ。溝口妹の気配を覚えるのも兼ねて、一度蝶屋敷に行ってきてくれないか?そうだな…機能回復訓練が始まった時ぐらいに。彼の訓練も手伝えるかもしれん!」
『師匠の命ならば、私は何処へでも向かいます!』
師匠に目を掛けられた溝口少年に少し嫉妬を覚えたのは、言わないでおこう。
継子は1人と決まってるわけじゃないし…
もし、溝口少年が継子に来たら…
私はどうなるんだろうか…
「A。」
『はい!師匠、何でしょう?』
「俺は、君を放り出す事はしない。君が居る場所は俺の隣なのだろう??」
『ーーーっ!!はい、師匠!!』
「これで報告は終いだな!ゆっくり休むように!」
その時、あ!と思い出した。
『師匠!お一つお伝えしたいことが!』
「なんだ?」
『商店で師匠みたいな花を見つけたんです。家で育てようと球根を買って参りました!!』
「俺みたい、とは?」
『炎みたいなんです!』
「ほう?花の名前は何と言うのだ?」
『…!? 聞いてくるのを忘れました!!師匠の花と命名します!!』
「よもやよもやだ!!花が咲いたら胡蝶に聞けば分かるやもしれん。」
と、暖かな笑顔を私に向けぽんぽんと、頭を撫でてくれた。
師匠の笑顔と手の温もりで、胸が高鳴ったせいで、
『しゅっ!……。』
声が上擦った。
『……少し暖かくなってからの時期に植えると良いと聞きました…。』
恥ずかしくて、俯きながら発した言葉は師匠に聞き取れてもらえたのだろうかと思うほど小さな声になってしまった。
しかし、師匠は
「暖かくなったら一緒に植えよう!」
と、また顔を撫でてくれたのだった。
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こっちゃむ(プロフ) - 柑橘系さん» 柑橘系様、コメントありがとうございます! そんな褒めて頂けるとは!有り難い限りです!実は、本編終了後の方がメインだったりします。笑 楽しんで頂けたのならば、作者冥利につきます。(*^^*) 最後まで目を通して頂き、ありがとうございました!(*^^*) (2020年10月27日 22時) (レス) id: 04ce2c00fd (このIDを非表示/違反報告)
柑橘系 - え、、、??貴方様は天才ですか????本編終了後とかもあるなんて最高じゃないですか!!すごいです!!!尊敬します!! (2020年10月26日 21時) (レス) id: 836661e0c9 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - 飛鳥さん» 飛鳥様、コメントありがとうございます!良く分かりましたね!!(*^^*) 替え歌です!気付いて頂けて嬉しいです(*゚∀゚*) ハッピーエンドで終わらせる事が出来て良かったです(^^) 2人は幸せに暮らしていきます!(^^) 目を通して頂きありがとうございました!(^^) (2020年1月20日 7時) (レス) id: 28f6e76fef (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - 途中のはやはり紅蓮華の替え歌でしょうか!?最後!!結ばれて良かったです....お幸せに!! (2020年1月18日 23時) (レス) id: b31001c27f (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - ロアさん» ロア様、コメントありがとうございます!(*^^*) 予想外でしたか?(^^) 楽しんで頂けたみたいで、大変光栄です! 最後まで目を通して下さりありがとうございました!良いお年をお迎えください(*^^*) (2019年12月24日 14時) (レス) id: d587bb3c17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こっちゃむ | 作成日時:2019年12月2日 2時