炎の花 【煉獄 杏寿郎】

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次の日は午後から炭治郎の訓練に付き合った。

その日から時間を見つけては、訓練場に赴き炭治郎と手合わせをした。



炭治郎が常中を会得した後ぐらいに、隊士が2人増えた。

我妻善逸と嘴平伊之助だ。

その2人は炭治郎より早い、7日で常中を会得した。

聞くところによると、胡蝶様に煽られ…教えてもらったらしい。

会得が早かったのは胡蝶様の教え方の上手さもあったかもしれない。

炭治郎の教え方は独創的だったので、もし胡蝶様に教えてもらえてなかったら…
もっと時間を要したかもしれないと、思ったのは私だけではないはず。








善逸と伊之助が増えた機能回復訓練は…




『善逸、はーなーれーろっ！！』


「やだよおぉぉっ！！Aさんをようやく捕まえれたんだからっ！！それにめちゃくちゃ良い匂いするし、可愛いし、美人だし強いし！お願いだ、結婚してくれよぉぉおぉおおっ！！このまま、ずっと一緒にいようよぉぉおおぉおっ！！」


『い！や！だ！私には心に決めた人が居るんだから！！それに、まだ、1勝しかしてないじゃないか！！もう一回やるから、離れろ！！』


「嫌だぁぁぁぁあっ！！何！？心に決めた人って！？誰！？！？あ！俺のことなんでしょ？実は！！恥ずかしがり屋さんなんだ…ッグェっ！」


「次はこの俺様と勝負だっ！！どけ、弱味噌っ！！！」


「はぁぁあっ！？ちょっと、伊之助！！普通、後ろ襟掴む！？俺の首絞まっちゃう所だったよ！？ねぇ、聞いてるの！？ねぇ！！」


「2人とも落ち着けっ！」


『だぁー、もー！！3人いっぺんに、かかって来い！！』




とても騒がしくなりました。







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そんなある日、お館様に会ってきたと言う師匠から話があると自室に呼ばれた。





『無限列車…？汽車ですか？』

「うむ。お館様より任務を承った。だから、俺は一足先に行く。」

『私は師匠と一緒に行かなくても良いのですか？』

「俺より先に向かっている剣士も何人か居るのだ。まず、そちらと合流しようと思っている。
それからAに、文を送ろう。状況によっては、来てもらうことになる。
それまでAには、通常任務を任せたい。」

『はい！！この獄寺Aにお任せあれ！師匠の代わりに務めさせて頂きます！』


「任せたぞ！！」


『はい！』



あ、そうだ。と師匠に提案する。


「何だ？」

『その任務が終わったら、一緒に球根植えませんか？？』

「よもや！俺の花か？」

『よもやよもやです！！師匠の花を植えましょ！！』


「そうだな！」



そして、その日出発する師匠を私は見送った。



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