15-2 ページ43
車を走らせ、ヒロの自宅へと向かう。
「半日で、随分、懐かれたな。」
「本当にな！あんなに別れを惜しんでもらえるとは思わなかったよ。こっちまで泣きそうになる。」
「明日から通常の生活に戻るんだ。これから俺は、毎日帰れるとも限らない。楽しかった1週間が終わることも、察知したんだろうな…」
「はぁー。後ろ髪引かれるな、本当…」
「「……」」
「なぁ、ヒロ。」
「ねぇ、ゼロ。」
「「！？」」
「ははっ！ゼロ！俺たち同じ事考えてると思うぜ？」
「くくっ！以心伝心だな。よろしく頼むよ、ヒロ。」
「おう！任せとけ。」
ーーーーーー
『ほら、もう泣かないの。次も、ヒロさん来た時こんなに泣くんだったら、ヒロさんには来てもらうのやめるよー？』
「やだー」
「つぎはなかないもん。」
『ほら、お風呂に入ろ？』
「「とうさんとはいる」」
『じゃぁ、とうさん帰ってくるまでに泣き止むこと！いい？？』
「「はーい…ぅっ」」
ソファーに座り、ぐすぐす鼻をすする双子に問う。
『どうして、そんなにヒロさんに帰ってほしくなかったの？』
「「ひろ、すきだもん。」」
「それに、とうさんのおともだち。」
「とうさん、すごく、たのしそうだったから！」
「「かえっちゃったら、とうさん、かなしくなるとおもって…」」
零っ！愛されてますよー！
子供たちにこんなに想ってもらえる零に、嫉妬しちゃいそうだわ。
『ふふ。そうだね。ヒロさん帰って寂しいとうさんを、爽雨と令弥が笑顔で出迎えてあげないとね！』
すると、ハロが玄関の方へと駆けて行く。
『とうさん、帰ってきたんじゃないかな？？笑顔でお出迎えしておいで？』
「「わかった！！」」
パタパタと、ハロの後を追うように駆ける姿を見送る。
すると…
「「とうさん、おかえ？！？！」」
「やぁ、久しぶり！」
「「ひろーーーー！！！」」
双子の喜ぶ声とヒロさんの声を、リビングで1人聞いていた。
あら、良かったね。爽雨も令弥も。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 734人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こっちゃむ(プロフ) - かなみさん» かなみ様も再びコメントありがとうございます！ あれはもう涙を誘うお話でしたね(TT) 高明さんも察するの早すぎてなんかもう…。 夢でくらい良い夢見ても良いですよね！？笑 のんびりほんわかな、降谷家をこれからも見守って下さい(*^^*) (2018年9月23日 17時) (
レス) id: 7d2c15605b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - サンデー読みました…泣きました｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡お兄さん…切ない…本編は双子と零とひろみつが可愛くて萌えました( ^ω^ ) (2018年9月23日 8時) (レス) id: 1c1fe68b1d (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - Akiko Taneiさん» Akiko様、いつもコメントありがとうございます！景光さん生存説は、私の中ではまだ継続中です。お父さん大好きー！な気持ちが伝わりましたでしょうか？ 景光さん、ナイスな提案ですよね？笑 (2018年9月23日 8時) (レス) id: 7d2c15605b (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - 三神奈津美さん» 三神様、いつもコメントありがとうございます！今回のサンデー泣きそうになりました。驚きました？？お父さん大好きですからね(^^) 今ちまちまと下書き中です！更新今しばらくお待ち頂けると幸いです！(*^^*) (2018年9月23日 8時) (レス) id: 7d2c15605b (このIDを非表示/違反報告)
Akiko Tanei(プロフ) - ヒロさん生きてた！ありがとうございます。双子のパパを思う気持ちに感動しました。それにしても『おやじ』発言には笑いました。 (2018年9月22日 9時) (レス) id: 9e9a329289 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こっちゃむ | 作成日時：2018年8月29日 0時
