3 夏祭り ページ5
8月某日
私達4人はお祭りに来ていた。
タイミング良く零も午後から半休で一緒に来れたのです。
爽雨と令弥の喜びっぷり！
人生初の父親とのお祭り。
それは嬉しいに決まってるよね！
双子はお揃いのグレーの甚平。
零は、同じくグレーのしじら織の縞模様の浴衣に角帯を貝の口結び。
結び目をやや左に寄せて粋な仕上がりになっている。
サラッと着こなして、双子の真ん中を歩いてる零は女の子の視線を集めてる。
双子と仲良く話しながら歩いているので、終始笑顔だ。
シンプルな浴衣なのになぁ。
なんであんなに目立つかなー。
そりゃ、元がいいから何やっても絵になるよね。
かくいう私も浴衣を着ている。
薄いベージュベースで、水色や青、ブルーグリーンの牡丹柄で昭和初期のアンティークデザイン。
リバーシブルの帯を使って、花文庫結び。
大きいリボンみたいになるんだけど、可愛すぎたかな？
アイスブルーの牡丹を見て一目惚れしたのは、内緒ね？
きっと、バレてるだろうけど…
「A！迷子になるなよ？」
そうやって、たまに振り返って声をかけてくれる零。
あの人が奥さん？みたいな視線もあるけど、気にしない。
今日は楽しまなきゃ損だもん！
「きんぎょ！！」
「金魚は、ハロがひっくり返しそうだからな。ボール掬いはどうだ？？」
「「やるー！！！」」
「りんごあめたべたい！」
「わたがしほしい！」
『こら！ご飯も食べないといけないでしょ？何が良い？』
「「とうさんの作ったごはん！」」
「それは、今はちょっと無理だな。」
『妬けちゃうなぁー』
いろんな意味で。ボソッと本音が漏れる。
零には聴こえてしまったらしく
「大丈夫。俺はAしか見えてないから。アイスブルーの牡丹柄の浴衣も良く似合ってる。」
と、例のごとく左耳に囁くのだった。
『…ッ！？！？』
ふはっ！と無邪気に笑う彼にまた、惹かれるのだ。
『心臓に悪過ぎ。私だって零しか見えてないよ。』
と、呟く私の声は
「じゃぁ、やきそばー！」と双子に引っ張られ、人混みへと紛れていった彼には届かない。
楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
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こっちゃむ(プロフ) - かなみさん» かなみ様も再びコメントありがとうございます！ あれはもう涙を誘うお話でしたね(TT) 高明さんも察するの早すぎてなんかもう…。 夢でくらい良い夢見ても良いですよね！？笑 のんびりほんわかな、降谷家をこれからも見守って下さい(*^^*) (2018年9月23日 17時) (
レス) id: 7d2c15605b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - サンデー読みました…泣きました｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡お兄さん…切ない…本編は双子と零とひろみつが可愛くて萌えました( ^ω^ ) (2018年9月23日 8時) (レス) id: 1c1fe68b1d (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - Akiko Taneiさん» Akiko様、いつもコメントありがとうございます！景光さん生存説は、私の中ではまだ継続中です。お父さん大好きー！な気持ちが伝わりましたでしょうか？ 景光さん、ナイスな提案ですよね？笑 (2018年9月23日 8時) (レス) id: 7d2c15605b (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - 三神奈津美さん» 三神様、いつもコメントありがとうございます！今回のサンデー泣きそうになりました。驚きました？？お父さん大好きですからね(^^) 今ちまちまと下書き中です！更新今しばらくお待ち頂けると幸いです！(*^^*) (2018年9月23日 8時) (レス) id: 7d2c15605b (このIDを非表示/違反報告)
Akiko Tanei(プロフ) - ヒロさん生きてた！ありがとうございます。双子のパパを思う気持ちに感動しました。それにしても『おやじ』発言には笑いました。 (2018年9月22日 9時) (レス) id: 9e9a329289 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こっちゃむ | 作成日時：2018年8月29日 0時
