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『き…き、嫌いにならないでっ…。お願いします。目も合わせるからっ！』
「はい？」
そんな、返事になってしまったのは仕方がないと思う。
意図的に視線を合わせようとしなかったのは、またこの後のことでも、意識してたのだろうか？
と、そんなことを考えていたのだから。
先程の出たため息も
無意識のうちに顔を合わせたくないと思われるほど、嫌なことをしてしまったのだろうかと、ずっと勘繰っていたからであって…
どちらかと言うと、安堵のため息だ。
『今更もう、遅い…？？』
目にいっぱい涙を溜め、俺の腕を掴んでいるAの姿に、キスをして、ソファへと沈めたい衝動を抑えて
この状況に至った経緯を聞き出すことに意識を回す。
『この期に及んで、嫌わないで欲しいという考えは、甘えが過ぎますか…？』
「…ッ！？」
その涙目での上目遣いをやめてくれ。
「えっと、Aさん？？何で僕がAさんを嫌いになるだなんて思ったんですか？」
安室透が出てしまったのは、先程の出来事の名残もあるだろう。
『えっと…だって、零の顔ずっと見なかったかし、ため息もついてて…呆れられちゃったかなって…』
伏し目がちで言うAの目からは、今にも涙が溢れ落ちてしまいそうだ。
「では、どうして僕の顔を見なかったんですか？？」
『それは…っ。嫌われたくないから言いたくないです…。』
ついには、顔を伏せてしまって表情は読み取れないが
俺の腕を掴む力は弱まらない。
「A？掴んでる手を離してくれないか？？」
フルフルと頭を振る。
「じゃぁ、理由を言えるか？？」
それも、頭を振り否定する。
「絶対にAのことを嫌うことはないから、理由を教えてくれないか？？」
極力優しい声色でAに問う。
抱きしめたり、頭を撫でたりしてやりたいが、肘辺りを掴まれてるので動かせない。
無理に動かしても良いのだけど。
振り解くのも気が引ける。
『……本当に？？』
こちらの様子を伺うよにAはチラッと俺を見る。
「本当に。大丈夫だから。」
『嫌いにならない？？』
「嫌いにならない。そうやって、涙を堪えてるAの不安を拭ってやれない俺の不甲斐なさに、自分自身が嫌になるから、言ってくれた方が助かる。」
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こっちゃむ(プロフ) - かなみさん» かなみ様も再びコメントありがとうございます！ あれはもう涙を誘うお話でしたね(TT) 高明さんも察するの早すぎてなんかもう…。 夢でくらい良い夢見ても良いですよね！？笑 のんびりほんわかな、降谷家をこれからも見守って下さい(*^^*) (2018年9月23日 17時) (
レス) id: 7d2c15605b (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - サンデー読みました…泣きました｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡お兄さん…切ない…本編は双子と零とひろみつが可愛くて萌えました( ^ω^ ) (2018年9月23日 8時) (レス) id: 1c1fe68b1d (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - Akiko Taneiさん» Akiko様、いつもコメントありがとうございます！景光さん生存説は、私の中ではまだ継続中です。お父さん大好きー！な気持ちが伝わりましたでしょうか？ 景光さん、ナイスな提案ですよね？笑 (2018年9月23日 8時) (レス) id: 7d2c15605b (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - 三神奈津美さん» 三神様、いつもコメントありがとうございます！今回のサンデー泣きそうになりました。驚きました？？お父さん大好きですからね(^^) 今ちまちまと下書き中です！更新今しばらくお待ち頂けると幸いです！(*^^*) (2018年9月23日 8時) (レス) id: 7d2c15605b (このIDを非表示/違反報告)
Akiko Tanei(プロフ) - ヒロさん生きてた！ありがとうございます。双子のパパを思う気持ちに感動しました。それにしても『おやじ』発言には笑いました。 (2018年9月22日 9時) (レス) id: 9e9a329289 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こっちゃむ | 作成日時：2018年8月29日 0時
