【呪術廻戦】ーー愛だもの。【両面宿儺】

じゅじゅさんぽ ページ46

.

Aの危険はすぐに察知できる。

Aが恐怖を感じた時に 胸が走る

これは、説明した通りだ。

Aの居場所も俺は把握出来る。


Aをどんな危険からも守ってみせる。




「！？」




Aに危険が！？






「Aっ！」



.





.




『どうしたの、宿儺。そんなに慌てて。』


慌てて向かうも、テレビの前でキョトンとしたAが居るだけだった。


「何も無かったか…？」


『うん。映画観てたよ。ちょっと怖いシーンがあったけど。』

「そうか。」






.




「Aっ！！大丈夫か！？」

『ちょっと、躓いちゃった。』








.






「A、何があった！？」

『振り返ったら、宿禰が居たからびっくりしちゃって。』






.



「A！？」


「Aっ！」


「Aっ！！！」




.





.





『どうしたの？』

「Aが無事ならそれで良い。」

『結界張ってくれた家の中に居るんだよ？何も無いよ。』





.







「またか！？」




今は家に居て安全なはずなのだが…


もしや、非術師の仕業か！？





「…Aっ！！！大丈夫か！？」

『宿儺っ！！！』

「どうした？何があった？」


焦燥しきっているAの姿にただ事では無い事を察知する。



『あ、あの、あの…！』

「ゆっくりで良い。話してみろ。」

『出たの！！彼奴(あいつ)が！！全身真っ黒の彼奴が！！ごっ、ごっ！！』

「！？」


五条悟か？！


すぐに反応出来るように神経を研ぎ澄ます。

結界が破られた形跡はない。どうやって侵入した？と思考を巡らせていると、これ！！と、何かを手渡された。



.







.




殺虫剤？？


「コレで彼奴(あやつ)を？無理だろう。」


流石にこんなものでは、五条悟を倒すどころか追い返すことすら不可能だ。


『大丈夫！強力なやつだから！』

「…あぁ。」

そのまま俺の背後に隠れ、あっちに。と指で指し示し、俺がそちらに顔を向けた時





『きゃー！！やだ、やだ、きた、きた、きた！！来ないでっ、！？！』



地面を這う何か。




「…なんだ、御器齧(ごきかぶ)りが怖いのか？」

『そう！だから！！早くっ！！！』

「◾ 。ふ…」

『呪術(それ)は、ダメ！！』

「…。」






プシューーーー



クルクル



ポイ





「終わったぞ。」

『……宿儺、ありがとう！！』



.





.





「母さん、何があったの！？」

『宿儺がやっつけてくれたから、大丈夫！一瞬だったよ！』

「流石だな！！宿儺、すげー！！」

「……。」


.

エピローグ→←-10 裏話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す