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あの後、宿儺からこっ酷くお叱りを受けた。
他人から差し出されたものを易々と口にするな。
祓いの仕事も辞めろ。とか、
むしろ、仕事も辞めて家から出るな。とも…。
お祓いの仕事については、前々から反対されていた。
月に数回だし、金銭面の事もあったので、2人を説得して続けていたのだ。
2人とも金銭面の事となると、小学生だった2人がお金を稼いで来る事も出来ないので、渋々許可してくれていた。
今回の件で、より一層過保護になってしまった宿儺は、私を一人で家から出す事すら許したくないらしい。
「この家に結界を張っておけば、呪霊も呪術師も入って来ることはない。1番安全だ。今回、彼奴をあの程度の仕打ちで許してやったのだ。これくらいの条件承諾してくれなければ、割りに合わん。」
との、一点張り。
『で、でも、生きていく為には、お金も必要だし…。それに、買い物だって!』
お祓いの仕事は、私も流石に懲りた。
呪術を使えない私は、呪術師の前では赤子同然だった。
そう言えば…宿儺が言うには、あの男の術式、正確には脳や意識に干渉する事が出来るらしい。
しかし、自分より格下の相手で無ければいけないとのこと。
宿儺と宿禰の事を知ったのは、呪霊に干渉し操っていたか、呪霊が見た景色そのものを共有したか。のどちらかだろうと言う事。
「金の事は心配いらん。俺と宿禰で工面出来る。伝手はある。買い物も俺が帰った後か、休みの日か、いんたーねっと、とやらを使えば良い。」
『え、でも、中学生が出来る仕事なんて…新聞配達とか…え?!子役!?』
「阿呆。そんな畑違いの事、誰がやるか。」
うーん。と悩んでいる私に、
「とにかく、仕事を辞めてこい。さもなくば、あの男…いや、あの家を消して来よう。」
名案だ。とケケケと宿儺は笑う。
人を殺めさせたくない私は、次の日、会社に辞める事を告げた。
しかし流石に、その日に辞める事は出来ない。有給休暇を全て使うとしてもあと2週間は行かなければならなかったが、そこは宿儺には考慮してもらった。
ひとまず、貯金もあるから切り崩して生活していって、お許しが出たらまた、働こうと思っていた。
のだけど…
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こっちゃむ(プロフ) - 朧さん» 朧様、コメントありがとうございます!(^^)夢主さんイカれてますので、食べちゃいましたねw 神作品と言って頂けて本当に光栄です。涙までっ!こちらこそ、感謝の気持ちでいっぱいです!また、別の作品で会えることを願ってます!読んで頂きありがとうございました(*^^*) (2021年2月14日 22時) (レス) id: 04ce2c00fd (このIDを非表示/違反報告)
朧 - こんばんは!神作品を作っていただきありがとうございます。夢主が宿儺の指を食べた所は「え、それヤバナイ?」と思いましたwでも後でまた生きてくれてて良かったと思いました!過去編もめっちゃ泣けました。本当にありがとうございました! (2021年2月13日 22時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - 猫人さん» 猫人様、コメントありがとうございます!(*^^*)数ある作品の中から目を通して頂けるだけでも光栄なのに、一気見、神作と、お褒めの言葉、大変嬉しく思います(*^^*) 最後までお付き合い頂きありがとうございました!(^^) (2020年12月29日 10時) (レス) id: 04ce2c00fd (このIDを非表示/違反報告)
猫人(プロフ) - 設定やストーリーがしっかりしていて一気に見てしまいました!とてもおもしろかったです。神作をありがとうございます!! (2020年12月28日 22時) (レス) id: 06ea173e41 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - 雪丗さん» 雪丗様、いつもありがとうございます!この話は終わりは決まってたのです(^^) 書き置きにオチまで載せてしまうとあれかなーと思って載せなかっただけなので!なんて言うか、勢いで書き切りました!!また、改めてメッセージ読ませて頂きますね!(*^^*) (2020年12月16日 17時) (レス) id: 04ce2c00fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こっちゃむ | 作成日時:2020年12月14日 21時