じゅじゅさんぽ ページ35
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宿儺は、頬杖をつき、つまらなそうにアニメを見ていた。
そのテレビ画面には、領域展開した両面宿儺が写っている。
僕は宿儺に尋ねた。
「なーなー、宿儺。」
「……なんだ。」
視線を動かす事なく、心底面倒くさいと思ってそうな声で返事が返ってきた。
一応、聞いてくれるんだ、やっさしー!
「今も領域展開出来んの?」
「当たり前だ。」
「え!じゃあ、見せてよ!!見たい!」
「面倒だからせん。」
「えー!見たい!」
「せん。」
「あー、分かった!出来ないからやらないんでしょ?」
「出来ない訳がない。誰に向かって言っておる。」
「宿儺に言ってる!じゃあ、やって!!」
出来るんでしょ?と、追い討ちをかけると
はぁーーー。と、ふかーーーーい溜息をついたあと
「一回だけだぞ。」
と、重たい腰を上げた。
そして、両手で印を組み唱える。
“領域展開 伏魔御廚子”
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「…………え?」
「これで良いか?解くぞ。」
宿儺は自分の背後に展開されたものを見ていないので、澄ました顔だ。
「…おま、おまっ!!!」
「なんだ?」
「おままごとキッチンじゃねーか!!!!」
あまりにも可愛らしいおもちゃのキッチンが出現して、笑いが止まらない。
振り返って確かめた宿儺も驚きの表情を見せていた。
「ひーっ!!そんな可愛らしいもの出現させて、ドヤんなよ!!おままごと…っ!!伏魔って意味知ってる!?!?腹いってー!!」
ゲラゲラと笑う僕にスッと領域を解いた宿儺は、本物の台所に向かった。
はー、ウケる!おなかいてー!!
ゲラゲラと笑いが止まらない。
仕方ないだろ?!おままごとって!!あの顔で!?
「…宿禰」
宿儺の低い声が響き、流石にヤバイと笑いを止め、宿儺を見ると…
「宿儺っ!宿儺っ!!それはダメ!!包丁!!本物の!!切れる!」
両手には出刃包丁と骨切包丁が握られていた。
「
ぎゃーーーー!!!!
閑静な住宅街に、僕の叫び声が響き渡った。
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汚いラクガキ、お目汚し失礼しました。m(_ _)m
これのじゅじゅさんぽ、書きたかったから、本編作ったんだぜ?
アホですよねwww
子供の宿儺を出したかったために、複雑な設定作りました。笑
伏魔殿→悪魔がひそむ殿堂
御廚子→御廚子所に遣える女官
御廚子所→台所
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こっちゃむ(プロフ) - 朧さん» 朧様、コメントありがとうございます!(^^)夢主さんイカれてますので、食べちゃいましたねw 神作品と言って頂けて本当に光栄です。涙までっ!こちらこそ、感謝の気持ちでいっぱいです!また、別の作品で会えることを願ってます!読んで頂きありがとうございました(*^^*) (2021年2月14日 22時) (レス) id: 04ce2c00fd (このIDを非表示/違反報告)
朧 - こんばんは!神作品を作っていただきありがとうございます。夢主が宿儺の指を食べた所は「え、それヤバナイ?」と思いましたwでも後でまた生きてくれてて良かったと思いました!過去編もめっちゃ泣けました。本当にありがとうございました! (2021年2月13日 22時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - 猫人さん» 猫人様、コメントありがとうございます!(*^^*)数ある作品の中から目を通して頂けるだけでも光栄なのに、一気見、神作と、お褒めの言葉、大変嬉しく思います(*^^*) 最後までお付き合い頂きありがとうございました!(^^) (2020年12月29日 10時) (レス) id: 04ce2c00fd (このIDを非表示/違反報告)
猫人(プロフ) - 設定やストーリーがしっかりしていて一気に見てしまいました!とてもおもしろかったです。神作をありがとうございます!! (2020年12月28日 22時) (レス) id: 06ea173e41 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - 雪丗さん» 雪丗様、いつもありがとうございます!この話は終わりは決まってたのです(^^) 書き置きにオチまで載せてしまうとあれかなーと思って載せなかっただけなので!なんて言うか、勢いで書き切りました!!また、改めてメッセージ読ませて頂きますね!(*^^*) (2020年12月16日 17時) (レス) id: 04ce2c00fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こっちゃむ | 作成日時:2020年12月14日 21時