【呪術廻戦】ーー愛だもの。【両面宿儺】

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特級術師並みの力を持っていたとしても、Aが術を使う事を良しとしない。

まず、宿禰は制御出来ない。

4級の雑魚を倒すのに、家一軒とかぶっ飛ばして、残穢を残してみろ。
高専の奴らが黙ってないだろう。

俺達は呪力、術式を持った、人間として産まれてきた。
だが、人間の父親は居ない。父親の代わりは、宿儺の指という、謂わば、人間と呪霊の混血だ。

高専どもの呪術師に始末されるか、変な呪術師に捕まって研究材料とされるか。


それについては、Aもそうだ。


不思議なことにAには呪力はない。術式もない。
なのに、俺達に呪力を付与出来たのは、どういう事か。

簡単に言えば、Aの身体はブラックホールだ。呪霊を飲み込み、存在無き者にする。
だが、胎の中に子を宿した時、ホワイトホールになりその赤子に呪力とし放出し、宿す事が出来る。

俺達はAが飲み込んだ呪物が核という。

よって、呪霊は吸収され後に子を成した時の呪力になるが、呪物を飲み込んだ場合、その呪物の記憶が主人格となった、子が産まれる。という訳だ。

そんな特異体質を知られたら、利用しようとする輩も出て来るだろう。


呪術師、特に呪詛師に見つかったら不味い。

だから、Aに力を使わせたくないのだ。
何処で見られているか分からない。



俺の場合は、負ける気なんて毛頭無いが、まだ全力には事足りない。
五条悟とやり合うもんなら、タダじゃすまんだろう。

今は、呪霊じゃない。人間だから、その分身体も脆い。しかも、幼児だ。

呪術を使った時、五条悟がその呪力を感知し、俺達を見つけ出すことをAが恐れている。

残穢など残さないと言っても、それだけは駄目だと頑なだった。


早く力をつけなければ、守る事が出来ん。







あの五条悟という男





「…つくづく不快だな。」





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兄というもの→←不快 （解説に近い話。）

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