【呪術廻戦】ーー愛だもの。【両面宿儺】

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「残念だけど、君には宿儺が暴走した時、宿儺を止める力は無い。」

『…っ。暴走しないようにする！2人でひっそりと暮らす！！』

「はぁ？悠仁の人生はどうなるんだよ。君の意思で縛り付けるの？宿儺は君を好いているかもしれない。悠仁は、違うでしょ？悠仁は、悠仁だ。宿儺じゃない。」

『じゃあ、虎杖君と宿儺を引き離せば良い！』

「それが出来ないから、悠仁共々宿儺を殺せって言われてんの。ま、僕はには出来るだろうけど？だけど、宿儺を生かしておく理由は僕にはない。呪霊だから祓う。それだけ。

仮に悠仁と宿儺が引き離せず、君と2人で暮らす事を悠仁が良いと言ったとしよう。宿儺が、暴走して人を沢山殺したら？君はどう責任とんの？？」

『……。』

「それに、例え暴走しなかったとしても、両面宿儺という存在は、恐怖の象徴だ。人間誰しも脅威は無くしたい。例え、今は無害であっても。いつ牙を剥く分からない恐怖に怯えるくらいなら、大人しいうちに消してしまおう。そう、思うだろう。宿儺は命を狙われる存在である事は変わりない。君に、悠仁も宿儺も守れる？守る為なら、人を殺せる？」


前世の虐げられた最期が頭を過ぎった。
私の存在が悪だと一方的に虐げられた日々を。


「それに宿儺に執着してるけど、それは本当に君の意思？前世の記憶って言うけどさぁ。今世は？？」

『前世も今世も一緒！！時間なんて関係ない！！私はっ！宿儺を愛してる！』


はぁ。と溜息をつかれる。これだからガキは。なんて暴言も聞こえた。


「君の言う宿儺は、今の両面宿儺と同一人物？違うよね？もし、好きになれなかったら捨てる？宿儺は、ペットでも何でもない。手綱を離したら、世界が終わる。」






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「宿儺を祓うのは絶対だ。」








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「じゃあ、話は終わったから。宿儺が何で君の事を知っていたか知りたかっただけだからねー。」



そう言うと、彼は目の前から居なくなった。





“宿儺を祓うのは、絶対だ”





その言葉がずっと頭に住み着いた。









『宿儺は、宿儺なのに。』


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