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連絡しようかどうしようか悩んで1週間は過ぎた時。
「や。キミかい?悠仁が言ってたのは。」
目の前に現れたのは、明らかに怪しい人だった。
悠仁と言うのは、多分虎杖君の事だと思う。
虎杖君と知り合いという事で、何とか踏み止まっているものの、正直逃げたい。
「探すの大変だったよー。制服と学年と名前しか分からなかったんだから。」
そう言いながら近付いてくる人物は、黒の目隠しに、上下黒の服。
だけど髪は白く、露出している肌は女なら羨ましく思うほど色白だった。
初対面だという事を
探す?私をわざわざ!?なんで?ますます怪しくなってきた。
「ちょっと、時間ある?」
尋ねられているにも関わらず、有無を言わさないその物言いに、従うしかなかった私は、コクリと小さく頷いた。
案内された場所は、人気の無い公園だった。
時間も無いし、単刀直入に聞くね!と、弾んだ声で言ったかと思うと
「宿儺が君の事を知っているみたいなんだけど、何で?」
急に真剣な声になり、緊張が走った。
『あ、え、信じてもらえないかもしれないんですが…。虎杖君と会った時は、ただただ、訳もわからず涙が出てたんです。でも、思い出したんです。宿儺と私が夫婦だった事を。』
「へぇ。」
宿儺との想い出を掻い摘んで話すと
「そんな物語がねぇ。」
こんな話信じてもらえないと思っていた。
前世だのなんだの、夢物語だと笑われると思ってたけど、笑う事はせずに最後まで聞いてもらえた。
『ようやく、出逢えたんです。』
「うん、うん。愛だねぇ。」
『まさか、二重人格として出て来くるとは思わなかったですけど…。宿儺の人格が主人格になる事を望んではいませんが、宿儺と話したいなとか、思ったりするんです。』
「あぁ。二重人格。あれ、恵の嘘だから。」
彼の言葉に一瞬、思考が止まる。
嘘…?
恵って誰だ?虎杖君を二重人格と言ったのは、黒髪の伏黒君。伏黒君=恵。一瞬止まった思考は、この答えだけ導き出した。
『え?じゃぁ、あれは…?』
虎杖君は結局宿儺なの?どう言う事?
「悠仁に巣食う呪霊だよ。とーーーっても凶悪なね。」
『じゅ、れい?』
呪霊について軽く説明が入った。
人間の負の感情から生まれた呪いが具現化したものが、呪霊。
そして、呪霊を退治する人達を呪術師と言うらしい。
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こっちゃむ(プロフ) - 朧さん» 朧様、コメントありがとうございます!(^^)夢主さんイカれてますので、食べちゃいましたねw 神作品と言って頂けて本当に光栄です。涙までっ!こちらこそ、感謝の気持ちでいっぱいです!また、別の作品で会えることを願ってます!読んで頂きありがとうございました(*^^*) (2021年2月14日 22時) (レス) id: 04ce2c00fd (このIDを非表示/違反報告)
朧 - こんばんは!神作品を作っていただきありがとうございます。夢主が宿儺の指を食べた所は「え、それヤバナイ?」と思いましたwでも後でまた生きてくれてて良かったと思いました!過去編もめっちゃ泣けました。本当にありがとうございました! (2021年2月13日 22時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - 猫人さん» 猫人様、コメントありがとうございます!(*^^*)数ある作品の中から目を通して頂けるだけでも光栄なのに、一気見、神作と、お褒めの言葉、大変嬉しく思います(*^^*) 最後までお付き合い頂きありがとうございました!(^^) (2020年12月29日 10時) (レス) id: 04ce2c00fd (このIDを非表示/違反報告)
猫人(プロフ) - 設定やストーリーがしっかりしていて一気に見てしまいました!とてもおもしろかったです。神作をありがとうございます!! (2020年12月28日 22時) (レス) id: 06ea173e41 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - 雪丗さん» 雪丗様、いつもありがとうございます!この話は終わりは決まってたのです(^^) 書き置きにオチまで載せてしまうとあれかなーと思って載せなかっただけなので!なんて言うか、勢いで書き切りました!!また、改めてメッセージ読ませて頂きますね!(*^^*) (2020年12月16日 17時) (レス) id: 04ce2c00fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こっちゃむ | 作成日時:2020年12月14日 21時