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「マスター！！今の着火の仕方なに！？」
「ジッポトリックのひとつ、ピストル・グリップ。他にも出来るぞ。」
いくつものジッポトリックを披露するマスターに、俺もやってみたい！と萩原が見よう見まねでやり始め「熱っ！！」と、Zippoを落とし、ようやく俺の元に返ってきた。
「ったく、貰い物だっ言ったろ？！初日に壊れるとか勘弁しろよな。」
「ごめん、ごめん！壊れても、陣平ちゃんなら直せるでしょ？」
「研、俺の店燃やさないでくれよ？？」
「誰も俺の心配してくれないー」
と、めそめそする萩原の声に被るように俺の公用の携帯が鳴った。
「ちょ、悪ぃ。電話だわ。…はい、松田。」
《松田君、応援要請よ。》
「何、なんかあったのか？」
《詳しいことは現場に来てもらった方が早いわ。場所は…》
メモ帳とペンを取り出し書き込んでいく。
「了解。じゃあ、後で。」
電話を切り、財布を出しマスターへと代金を支払う。
「マスター、ご馳走さん。」
「あぁ。さっき来たと思ったのに。忙しないな。身体壊すなよ？」
「そんなやわじゃねぇよ。マスターも倒れんなよ？」
「はっは！生憎だが、あと50年は店に立ってやるさ。」
「んなら、心配ねぇな。」
「マスターそん時いくつよ！？」
じゃあ。と、萩原にも別れを告げて喫茶店を後にした。
ーーー
「なぁ。陣って前からあのボールペン使ってたか？」
「いんや。初めてみた。あれって英国王室御用達のやつだよな？」
「クリップが矢羽になってたから、間違いないな。一緒に貰ったか？」
「ボールペンは何か意味あるの？」
「あぁ。仕事頑張れってエール的な意味があるらしい。」
「Zippoとボールペン……。ってことは、頑張って私のハートに火を着けてね？って意味！？」
「はっはっは！違うと思うが、面白い発想だな。なんだ、アイツ手こずってんのか？」
「どーだろ？時間の問題だと思うよー。」
「なるほど。相手は研も知ってる人ってことなんだな。」
「あ…松田には内緒ね！」
「保証は出来ねぇな。」
「ちょっとぉ！？」
俺が立ち去った後、そんな会話がなされていた。
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こっちゃむ(プロフ) - イアデビルさん» イアデビル様、コメントありがとうございます！(*^^*) こうやってコメント残して頂けると大変原動になります！！続きも早くお見せ出来るように、頑張ります！(*^^*) (2020年5月19日 10時) (
レス) id: 04ce2c00fd (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ面白いです！うわぁ！松田さん！せっかく夢主ちゃんと一緒になれたのに！生きてー！続きめっちゃ気なります更新頑張ってください！ (2020年5月18日 18時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - ヒカルさん» ヒカル様、コメントありがとうございます！(^^) そう言って頂けて大変光栄です！鈍足更新ですが、これからもよろしくお願いします！(^^) (2020年4月22日 22時) (レス) id: 04ce2c00fd (このIDを非表示/違反報告)
ヒカル(プロフ) - すごく素敵なお話すぎてキュンキュン超えて胸がギュンギュンします！！！！次の更新楽しみにしてます！！ (2020年4月21日 4時) (レス) id: d236199f8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こっちゃむ | 作成日時：2020年4月14日 0時
