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「…すっかり遅くなっちまったな。」
酔い醒ましも兼ねて、歩いているのだが肌を刺すような寒さが襲う。
しかし、見上げると空が一面に広がり、星が綺麗に輝いている。
冬は乾燥するから良く見えるんだっけな。
萩原は酔い潰れてたから、伊達が一緒にタクシーに乗り込んで帰って行った。
降谷は行くところがあると、愛車に乗って颯爽と帰っていった。
俺もタクシーを捕まえても良かったが、歩いてもそう大した距離はないしと、歩きを選んだのだった。
ふと、酔ってふわふわとする思考の中、Aも飲みに行っている事を思い出した。
アイツの事だ、まだ寝ずに家で飲み直してるかもと、星が輝く夜空の下を足早に歩いた。
ただいま。と入った玄関は真っ暗で、奥に続くリビングからも光が無く、部屋の中は真っ暗だった。
あれ？帰ってきてない？と靴を確かめると、そこにAの靴は確かにある。
寝ちまったか。と、判断してそのまま風呂場へと直行するのだった。
風呂から上がると、完全に酔いが醒めたと同時に眠気も飛んでいったらしく、飲み直すか。と思いながら、寝室を覗いた。
ベッドの上はもぬけの殻で、誰か寝ていた形跡もない。
ソファで寝てやがるな。と、物音を立てないように静かにリビングへと向かうのだが…
「…居ない。」
どういう事だ…。
鍵は掛かっていたし、靴もあった。
鞄は…と、リビングを見渡すとテーブルの上には携帯が置かれており、連絡出来ねぇじゃねえかよ！と、焦り始める。
トイレか？と、もう一度、来た道を戻りトイレ、寝室と順番に見ていくも、やはり姿は見当たらない。
「…っち。」
もう一度、リビングに戻りぐるりと見渡すと
ダイニングテーブルに
ラム酒。
この銘柄は…ホワイトキュラソーか。
それと、レモンジュースがある置かれている。
この3種から作り出されるカクテル…
XYZ！？
最後の一杯とされているカクテルだ。
後がない。助けて。などと、言う意味で使われる事もある。
そして、カーテンが少し開いているのが目に入った。
「…っ、まさか」
勢いよくカーテンを開けた。
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こっちゃむ(プロフ) - イアデビルさん» イアデビル様、コメントありがとうございます！(*^^*) こうやってコメント残して頂けると大変原動になります！！続きも早くお見せ出来るように、頑張ります！(*^^*) (2020年5月19日 10時) (
レス) id: 04ce2c00fd (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ面白いです！うわぁ！松田さん！せっかく夢主ちゃんと一緒になれたのに！生きてー！続きめっちゃ気なります更新頑張ってください！ (2020年5月18日 18時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - ヒカルさん» ヒカル様、コメントありがとうございます！(^^) そう言って頂けて大変光栄です！鈍足更新ですが、これからもよろしくお願いします！(^^) (2020年4月22日 22時) (レス) id: 04ce2c00fd (このIDを非表示/違反報告)
ヒカル(プロフ) - すごく素敵なお話すぎてキュンキュン超えて胸がギュンギュンします！！！！次の更新楽しみにしてます！！ (2020年4月21日 4時) (レス) id: d236199f8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こっちゃむ | 作成日時：2020年4月14日 0時
