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『石言葉は聞いてない。…え、何これ。』
「凄ぇだろ？」
留め具同士を近くに寄せると、勝手にくっ付いたのだった。
『くっついた。…磁石か！！』
なるほど！と、顔を上げると思いの他、陣平の顔が近くて今更ながら焦る。
さっきまでは、留め具の方に集中していたため気も留めていなかったのだ。
「そ。せーかい。こんな便利な物あんだよな。ちなみに、石言葉は…」
陣平は、離れるとこなく更に近づき耳元へと口を寄せた。
「“初めての愛”なんだとよ。」
そして、リップ音と共にキスを落とされる。
『き、き、き…っ！！』
「き？」
『キスした！！！』
「耳に、だろ？」
クスクス笑いながら、冷蔵庫に向かった。
確かに、純情初心なお年頃では無い。
一々騒ぐのも年上としての威厳が…
と、考えているとプシュッ。と、炭酸の抜ける音が聞こえてきた。
その音の方を見ると、陣平が缶ビールを開けているではないか。
『え、飲むの？寝なくて大丈夫？』
心配する私をよそに、言い忘れてたけど。と、ソファに腰を下ろし
「俺、明日、休みなんだわ。こっちで一緒に飲もうぜ。つまみも買って来たからよ。」
と、悪戯が成功したかのような笑顔で誘うのだった。
ーーーー
ーー
ー
ガクっと落ちる様な感覚で意識が浮上する。
「……ぁ、やべ、寝ちまってた。」
煌々と電気が点いている部屋は、仮眠程度の睡眠だとしても寝起きには少し眩しく、眉をひそめた。
電気点けっぱってことは、起きてんのか？と顔を動かしAの姿を探すと…
「…くくっ。気持ち良さそうに寝ちゃって。」
本片手に、俺に体を預け眠っているAの姿が目に入った。
本を置き起こさないように頭を支えながら抱え上げ、寝室を目指す。
使っていたはずのグラスの片付けなども済んでいるところを見ると、ソファで寝ている俺を起こすに起こせず、かといって一人ベッドで寝るのも申し訳なくて、本を読みながら起きるのを待ってたのだろう。
ベッドへとゆっくり降ろし、俺も寝る支度をする。
そして、その後は隣へと潜り込む。
暖を求めて擦り寄るAに、寝れっかな。と思いつつも、Aの体温が心地良くうつらうつらと眠りに誘われる。
そして、数分後には眠りに落ちるのだった。
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こっちゃむ(プロフ) - イアデビルさん» イアデビル様、コメントありがとうございます！(*^^*) こうやってコメント残して頂けると大変原動になります！！続きも早くお見せ出来るように、頑張ります！(*^^*) (2020年5月19日 10時) (
レス) id: 04ce2c00fd (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ面白いです！うわぁ！松田さん！せっかく夢主ちゃんと一緒になれたのに！生きてー！続きめっちゃ気なります更新頑張ってください！ (2020年5月18日 18時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - ヒカルさん» ヒカル様、コメントありがとうございます！(^^) そう言って頂けて大変光栄です！鈍足更新ですが、これからもよろしくお願いします！(^^) (2020年4月22日 22時) (レス) id: 04ce2c00fd (このIDを非表示/違反報告)
ヒカル(プロフ) - すごく素敵なお話すぎてキュンキュン超えて胸がギュンギュンします！！！！次の更新楽しみにしてます！！ (2020年4月21日 4時) (レス) id: d236199f8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こっちゃむ | 作成日時：2020年4月14日 0時
