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『…親公認だったのにな。あの時は七歳ぐらいだったかな?
でも今じゃ、二十歳になったら見合いさせる。って言うんだから…
仕方の無いことだけど…
私の幸せは、此処で生活することなのになぁ。』
山の中腹まで降りてきた。
あと、半分。
炭治郎達が生きていてくれたら、この道中は笑いが絶えない楽しい道になったに違いないのに。
そう考えてしまえば、冬場の山道を一人歩くのは酷く寂しく感じさた。
熊避けに付けている鈴の音がやけに耳につく。
その音が、幼い炭治郎が真似てヒノカミ神楽を舞っていた鈴の音と重なり
泣きたくなった。
炭治郎は、私が泣きそうになると決まって助けに来てくれる人だった。
あの日もそうだった。
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確か…犬を飼いたい。と言って両親に反対された時だ。
「犬に噛まれると病気になるかもしれないのよ?」
『噛まれないもん!!』
今まで、犬に吠えられたり噛まれたりすることもなかったので、動物には懐かれやすいと自負していた。
だから、噛まれない。という根拠のない自信を持っていたのだった。
「そうは言ってもねぇ…」
困ったように言う母親にもう一押しと声を上げる。
『お店のお手伝いもお世話もするから!!』
「1歳の弟もいるし、噛まれたらどうするの!だから、駄目!」
この話はもう終わりと切り上げた母に沸々と沸くのは怒り。
『ーーーっ!分かった。』
その日の夕方、無計画に家を飛び出した。
少しのお金とおにぎりを持って。
一人で生きていくなんて事も出来るんじゃないかとそんな甘い考えも持っていた。
だから、どこか住み込みで働かせてもらえる所を探そうと。
今思えば、反抗期というやつだったんだろう。
年端もいかない子供がそう簡単に住み込みで雇ってもらえる店なんてなかなか無いのに。
無鉄砲だったな。
まぁ、結果的にはその前に怖気付いちゃったけど。
生まれ育ったこの町だとすぐに見つかってしまうから、隣町まで行こうと慣れない山を登っていた時だ。
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こっちゃむ(プロフ) - 豆腐さん» 豆腐様、コメントありがとうございます!(^^) そう言って頂けて、大変嬉しいです!!(*^^*) 伊之助の方も何となく終着点が見つけられたような…?という感じですので、もうしばらくお待ち下さい!(>_<) 応援して下さりありがとうございます!(^^) (2020年2月29日 13時) (レス) id: d587bb3c17 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐 - 炭治郎と夢主ちゃんのお話面白かったです!伊之助と夢主ちゃんの物語も気になりますね…!頑張ってください! (2020年2月28日 20時) (レス) id: 1a85cef6da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こっちゃむ | 作成日時:2020年2月19日 11時