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Aが実家に帰ってから数日経った。
まだ、出産の報告は来ていない。
様子を見に行くついでに、炭を売りに行こうと思い立つ。
「禰豆子!兄ちゃん、ちょっとAの所に行ってくる!!ついでに炭も売ってくるから、遅くなる!」
「ふふふ。炭を売る方がついでなのね。お兄ちゃん、いってらっしゃい!気を付けてね!Aお姉ちゃんにもよろしくね!」
「あぁ!行ってくる!!」
炭を担ぎ、山を下って行った。
町に着くと
「よぉ、炭治郎!!赤ん坊抱かせてくれよな!」
「あぁ!もちろんだ!早く抱っこしたいからと言ってAにまだかと、重圧だけははかけないでくれよ?」
「もちろんだ!町で見かけても挨拶程度にしてるよ!」
「それなら良いんだ。ありがとう。」
「待て、炭治郎!炭売ってくれ!!」
「?あぁ!そうだった!炭も売りに来ていたんだった!」
「なんだ、炭売りの方がついでか?」
「当たり前だろう!?嫁と子の方が大切だ!」
そりゃそうだ!と、彼はがっはっは!笑った。
「お代な。」
「いつも、ありがとう!」
じゃあ、と行こうとすると彼は何か思い出したように
「ちょっと待ってろ!」
「え?分かった!」
と、言われた通りに待っているとその最中にも炭を売って欲しいと、町の人達に囲まれた。
「炭治郎!遅くなった!コレやるよ。嫁さんに食わせてやってくれよ!さっき捌いたやつだから、新鮮だせ?」
と、肉を貰った。
「ありがとう!!」
それを見ていた他の町の人達も、コレあげるよ!と、様々な物を持ってきた。
「みんな、ありがとう!Aも喜ぶよ!みんなに愛されていて、Aは幸せ者だなぁ。」
俺がそう言うと、
「Aさんだけじゃないわ。炭治郎も同じぐらい愛されてるのよ?みんな心待ちにしているんだから。あ、もちろん、Aさんの前ではそういう態度取らないようにしてるわよ?負担にならないように、通常通りに接しているから安心してね?」
「聞いてよ!この人なんて、私の時よりそわそわしてるのよ?」
「炭治郎!!どしっと構えて気長に待てよ!」
「Aさん、不安にさせるなよ?」
などなど、沢山声をかけてもらった。
「あぁ!!本当にありがとう!!」
朝炭でいっぱいにした籠が、今は貰ったものでいっぱいになった。
背負う時間ももどかしく、両手に抱えて走った。
早くAの所に!!
Aの実家に近付くにつれて、嫌な匂いが鼻をついた。
これは…!?
血の匂いだっ!!
「…はっ、」
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こっちゃむ(プロフ) - 豆腐さん» 豆腐様、コメントありがとうございます!(^^) そう言って頂けて、大変嬉しいです!!(*^^*) 伊之助の方も何となく終着点が見つけられたような…?という感じですので、もうしばらくお待ち下さい!(>_<) 応援して下さりありがとうございます!(^^) (2020年2月29日 13時) (レス) id: d587bb3c17 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐 - 炭治郎と夢主ちゃんのお話面白かったです!伊之助と夢主ちゃんの物語も気になりますね…!頑張ってください! (2020年2月28日 20時) (レス) id: 1a85cef6da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こっちゃむ | 作成日時:2020年2月19日 11時