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我が家は食事処を営んでおり、竈門家は良く利用してくれていた。
反対に我が家も竈門家が作る炭を買っていた。
お互い持ちつ持たれつではないが、そんな関係だった。
そして同時期に妊娠、出産。
炭治郎と私が産まれた訳である。
物心ついた時には、炭治郎は炭売りに付いて来ていて、空いた時間は一緒に遊んでいた。
「Aー!いっしょにあそぼう!あやとりおぼえたんだ!」
『いいよ!それおわったら、みんなもさそって、ことろことろしよう!』
「そうしよう!」
またある日は…
「みてくれ!」
『なぁに?まい?』
鈴のついた葉っぱ片手に、くるくる回ってみせる炭治郎。
「ひのかみかぐらっていうんだ!!とうさんがまっているところを、このまえみせてもらったんだよ!おれも、これをうけつぐんだ!」
『かっこいいね!!』
「がんばって、おぼえる!」
『わたしも、たんじろうのおとうさんがまっているところ、みてみたい!』
「かあちゃんにきいてみよう!」
新年の雪が積もる寒い中、夜通しヒノカミ神楽を舞う炭治郎のお父さんの姿に、幼いながらも感動した事を思い出した。
その年から、毎年見に行かせてもらえるようになった。
炭治郎が少し成長してくると、長男としての使命感が湧いてきたらしく、遊びに誘っても
『たんじろー!あそべる?』
「おれは、長男だから、手伝いをしなきゃいけないんだ!」
そう言い断られるようになってきた。
だが、
「遊ぶ事が子供の仕事なのよ、炭治郎。一緒に遊んでらっしゃいな。」
「でも…」
「忙しくなったら、呼ぶからね?今は大丈夫よ。Aちゃんも今、休憩中なのだから、遊んでおいで?」
そうやって、諭す母親の葵枝さんの姿も見られるようになった。
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こっちゃむ(プロフ) - 豆腐さん» 豆腐様、コメントありがとうございます!(^^) そう言って頂けて、大変嬉しいです!!(*^^*) 伊之助の方も何となく終着点が見つけられたような…?という感じですので、もうしばらくお待ち下さい!(>_<) 応援して下さりありがとうございます!(^^) (2020年2月29日 13時) (レス) id: d587bb3c17 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐 - 炭治郎と夢主ちゃんのお話面白かったです!伊之助と夢主ちゃんの物語も気になりますね…!頑張ってください! (2020年2月28日 20時) (レス) id: 1a85cef6da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こっちゃむ | 作成日時:2020年2月19日 11時