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5-2 ※17巻のネタバレがほんの少し含まれます。ご注意下さい。 ページ14

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山の数は、全部で5つ






家の惨状

使われていない炊事場

掘り起こされた雪の山

家裏の5つのお墓のような盛り土



これから推測されたのは





竈門家のみんなは熊に襲われた






炭治郎に聞いたことがある。


“父ちゃんが、凄く大きい熊を斧一つで倒す所を見せてくれたんだ”


この辺りに熊が出没する事はあり得る事。

熊除けの仕掛けも、意味を成さなかったのだろう。




お墓が2人分足りないのは、跡形も残らず食べられてしまったか、または見るも無惨な姿になってしまい1人と数えられなかったか…

町の人ではない心優しい誰かが、お墓を作ってくれたのだろうと。
炭治郎達と顔馴染みの町の人なら、絶対にこの状況を説明するはずだから。

もし、竈門家の誰かが生き残ってお墓を作ったのならば、何かしら行動が見れるはず。

葵枝さん、炭治郎、禰豆子のいずれか2人が残ったのならば、この家をこのままにしておくはずがないし。
竹雄ならばこのお墓を作れるかもしれないが、助けを求めに山を降りてくるはず。
花子達も同様だ。

と、言うことは…竈門家の人の生存は絶望的だと、そこでようやく目の前の惨状に理解が追いついた。





『…っう、うわぁぁぁあああぁぁああっ!!!』





私の叫び声が山一帯にこだまする。


頭を抱え、5つの墓の前で(うずくま)った。


『嘘だ。嘘だ。嘘だっ!!うっ、ひッ、なんでっ、どうしてっ!!!!』





涙が出そうになる直前





“Aっ!!”






炭治郎の声が聞こえたような気がして、顔を上げ辺りを見渡す。



だが、そこに広がるのは一面の白につけられた私の足跡と、冬の張り詰めるような静かさが広がるだけ…





炭治郎達がもうこの世に居ないと、思い知らされるようだった。





『嫌だあぁあぁぁぁああっ!!!』





どれだけ泣いていただろう。


帰ってこない私を心配して、父が山を登ってきた。



「…Aっ!!ありゃどう言う事だ!?お前は怪我ねぇか!?」


父も惨状を見たのだろう。



『…お父さん、私…』




そこで心を決めた。




せめて、この家だけは守ろう。


炭治郎達との思い出を風化させないためにも。


ここに眠る竈門家みんなの供養にもなるだろうと。





『この家を継ぎたい。』





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6-1 ※冨岡義勇 外伝のネタバレが少し含まれます。ご注意下さい。→←5-1



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こっちゃむ(プロフ) - 豆腐さん» 豆腐様、コメントありがとうございます!(^^) そう言って頂けて、大変嬉しいです!!(*^^*) 伊之助の方も何となく終着点が見つけられたような…?という感じですので、もうしばらくお待ち下さい!(>_<) 応援して下さりありがとうございます!(^^) (2020年2月29日 13時) (レス) id: d587bb3c17 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐 - 炭治郎と夢主ちゃんのお話面白かったです!伊之助と夢主ちゃんの物語も気になりますね…!頑張ってください! (2020年2月28日 20時) (レス) id: 1a85cef6da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こっちゃむ | 作成日時:2020年2月19日 11時

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