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『何で私のミスなのか、教えてあげる。』
「何だよ。」
『タイマーが生き返り、表示は6秒。残りのコードは6本。最後の1本を切る直前に、焦りと動揺からかニッパーを引っ掛け、落としてしまった。拾い上げ切ろうとするも間に合わず、爆発。解体は失敗に終わった。
そんなミスを犯す私が、教える立場に立てるわけがない。
利き手の右手でもミスをする私が、利き手じゃない左手だけで覆せる技術がなんてあるわけない。』
「じゃあ、俺が、Aの手となり足となる。」
『ねぇ、聞いてた？初歩的なミス犯すような人間の指示に従うの？命落とすよ？』
「落とさねぇ。何が何でも生きて帰れって言ったアンタの指示に従えば、死ぬ事はねぇっ！！」
『信用し過ぎ。それに、現場では一分一秒も無駄に出来ない。指示されてから動いていたら、二度手間。現場に立っている者が瞬時に判断して動くべき。
技術指導にしたって陣平、貴方がやれば良いでしょ？貴方の技術は私を上回ってるんだから。わざわざ私を挟む必要はない。』
「まだ！！まだ、俺の技術はアンタの足元にも及んでねぇんだよ…」
『そんな事は無い。陣平も研二もエースと呼ばれるほどに力をつけた。』
「姉ちゃんの技術、まだ活かせると思うんだ。復職、考えてくれない？」
『それは絶対、無い。この身体じゃ無理なの。これ以上この話続けるなら帰って。というか、もう来ないで。ここに居る萩原Aは、もう爆発物処理班の萩原Aじゃあない。
そうね…
貴方達が望んでいる爆発物処理班の萩原Aは死んだの。』
「…っチ。てめ、ふざけんなよっ！！」
「姉ちゃん、それは言っちゃダメだ。」
『ふざけてなんかない。大真面目。もう退職届けも受理されてるの。私はただの民間人。分かったなら帰って。』
「…勝手にしろ。」
背を向けて病室を出ようとすると
「松田っ！！」
萩原が止めに入る。
その制止も振り解き病室の扉を開けると
『さよなら。ーーー」
Aの別れの言葉が耳に届いた。
その別れの言葉の後にも何か言葉を続けていたが、小さな声だったこともあり、聞き取れなかった。
萩原も一緒に出てきて、俺の後を追ってきた。
「良いのか…？」
「あんなのAらしくねぇ！アイツはAじゃねぇ、別人だ！」
俺は死んだAの仇を取るために、特殊犯係の転属希望を出すことを心に決めた。
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こっちゃむ(プロフ) - しのんさん» しのん様、コメントありがとうございます！個人宛のメッセージにてご連絡させて頂きました！ご確認下さいますようお願い申し上げます(^^) (2019年5月29日 1時) (
レス) id: d587bb3c17 (このIDを非表示/違反報告)
しのん(プロフ) - すごく面白かったです。他作品も読みたいと思いました。パスワード管理されている作品がよんでみたくて、よろしければパスワードのお問い合わせ方法とパスワード教えていただけませんか？ (2019年5月27日 7時) (レス) id: 63d3d6095c (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - 雪丗さん» こちらも読んで頂けるなんてっ！！ありがとうございます！！そんなお褒めに預かり光栄です！泣いて喜びます！！(TT) 雪丗様の作品全て大好きです！オリジナルの作品も本当、凄くて！！語彙力のなさに泣きたくなります。笑 雪丗様も更新頑張って下さい！応援してます！ (2019年4月9日 11時) (レス) id: d587bb3c17 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - と(笑)とても良く考えられた作品ばかりで、自分も見習いたいです(本能のままに書いてるやつ←)。これからも頑張ってください。応援してます(^^) (2019年4月6日 23時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 今度はこちらに失礼します。【夢に恋する】を読ませて頂いた後、こちらの作品に流れ着きました(読むのが遅い)。こっちゃむ様の作る世界観好きです(唐突)。携帯での暗号のやり取りや警察学校組ならではのアドレス作り。作品タイトルに関しては遊び心が設けられていたり (2019年4月6日 23時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こっちゃむ | 作成日時：2019年2月7日 7時
