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褒められて素直に喜んでしまったが、このお味噌汁の出汁は、安室さん特製の物を冷蔵庫から拝借して作らせてもらったもの。
出汁を効かせたこのお味噌汁、言わば安室さんの料理と言っても過言ではない。
クスクスと笑っているのは、安室さん特製の出汁を使っている事は分かっているからだろう。
私は、慌てて訂正する。
『あ、だ、いや、違っ！それは、安室さん特製の出汁が美味しいからですよ！だから、その、あの…すみません。』
しゅんと頭を下げると、安室さんは堪え切れなくなったのか吹き出すように笑い始めた。
「ふはははっ！そんなつもりで言ったんじゃないですよ。出汁も味噌の加減もちょうど良いんですから。Aさんの料理の腕ですよ。だし巻き卵も綺麗に巻けてるじゃないですか！』
うん、美味しい！
そう言いながら、だし巻き卵も口にしてくれたのだが…
『そのだし巻き卵も、安室さん特製の出汁使わせて頂きました。それ分かってて言いましたよね！？』
顔を赤くする私にクスクス笑いながら
「さぁ、どうでしょう？？なら今度は、僕特製の出汁使わず作りますか？」
『安室さん特製の出汁に勝るものはないので、遠慮なく使わせて頂きます！！』
ビシっと敬礼を見せると
「ふふっ。どうぞ使って下さい、」
安室さんは笑いながら敬礼を返してくれたのだった。
ーーー
「『ごちそうさまでした。』」
「では、洗い物は僕が。」
そう言う安室さんを私は制止した。
『ダメです！安室さんに使命を与えます！』
びっくりしたように目をぱちぱちさせる安室さん。
「お皿洗いのですよね？」
『いいえ！ハロさんのお散歩です！』
ハロを抱き上げ安室さんの顔前にずいっと近付ける。
ハロも私の言葉が分かったのか、尻尾を振り
「アンっ！」
と、短く鳴いた。
安室さんがハロを抱いた直後、クルッと回転させて玄関へと押しやる。
『はい、リードです。』
玄関に降ろされたハロはリードを見るとくるくる回り喜んでいる。
「あ、ありがとうございます。」
『ふふっ。ハロ良かったね？ほら、安室さんも早く靴履いて下さい！』
「ここまでされたら行くしかありませんね。行ってきます。」
『いってらっしゃい！』
2人…？1人と一匹との後ろ姿は、いつか見た光景と重なって見えた。
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こっちゃむ(プロフ) - ルートさん» ルート様、コメントありがとうございます！そう言って頂けて本当に嬉しいです！書いてると、本当にこれ面白いのかな？とか思って挫けかけるので、本当に励みになります！亀更新ですが、完結はさせたいと思ってますので、これからもよろしくお願いします！！ (2019年1月8日 19時) (
レス) id: 7d2c15605b (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - Blue purpleさん» Blue purple様、コメントありがとうございます！あけましておめでとうございます！(^^) 亀更新で申し訳ないですが、これからも更新していきますのでよろしくお願いします！！ (2019年1月8日 19時) (レス) id: 7d2c15605b (このIDを非表示/違反報告)
ルート(プロフ) - 先程前のパートを読み終わりまさた。もうなんかもう引き込まれました…最後の終わり方がもうなんか凄いです語彙力がなくて上手く伝えられないのが悲しいです…ｗ続き今から見ます！とにかく大好きです！ (2019年1月8日 11時) (レス) id: 099aeabd28 (このIDを非表示/違反報告)
Blue purple(プロフ) - 明けましておめでとうございます！ (2019年1月8日 7時) (レス) id: f313cfa636 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こっちゃむ | 作成日時：2018年11月19日 5時
