14-3 ページ39
.
『文字で追うより、実際にやったてみた方が覚えれるからね。ちゃんと解除出来たらタイマーが止まる。失敗したら、ブザーが鳴る。分かりやすいでしょ？設定時間は、5分ね。』
易しいし、防爆服も着てなくて身軽だから、余裕だよね？と、挑戦的な笑みを浮かべてくるA。
「余裕だな。」
『言うねー。よし、じゃあ、スタート』
俺の初めての解体作業が始まった。
pipi pipi pipi
電子音が鳴り響いた。
『はい、ざんねーん。5分経ちましたけど。陣平さん？？』
「くっそ！あと少しだったのに！」
『けどまぁ、初めてでここまで出来たのは凄いよ！』
上出来だよ。と感心したように言う。
だが、いける！と思った手前、タイムオーバーと言う事実が凄い悔しかった。
「タイムオーバーとか、情けねぇよ。」
『最初から5分以内で出来てたら、エースの世代交代になっちゃうよ！陣平さん、あなた機動隊に入隊してどれだけよ？？』
「2週間。」
『でしょ！？手先器用にもほどがある！！』
「Aの教え方が上手かったんだよ。」
『あら？それは嬉しいこと言ってくれるねぇー。ありがと！』
「すぐ追いついてみせる。」
『ヤダなー。本当すぐに追いつかれそう。』
クスクス笑っているがAは、少し悲しそうな顔をしていた。
「どうした？」
『いつの間にか成長したなって思ってね！こーんなに小さかったのに！』
と、指で米粒ほどの大きさを示す。
「はぁっ？！Aと初めて会ったのは高校生の時だぜ？そんな小さくねぇよ！」
怒鳴る俺とは裏腹に、あはははと、Aは笑う。
「でもよ、追いついたとしても、追いてかねぇから。一緒に守ってやろうぜ？この街の平和を、日本を！」
本当は、Aのことも守らせてもらいてぇけどな。
そんな事はまだ、言えねぇから。一緒に居れさえすれば、何かあった時守ってやれる。
そんな意味合いも込めて。
『え？追い越される決定事項なの？！指咥えてあんた達の成長見てるわけじゃないわよ？追いついてみなさいよ！』
ふふんと、不敵に笑うAに先ほどの悲しそうな表情はなかった。
Aはこうでなくちゃな。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 684人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ahr(プロフ) - 好きすぎてまた戻ってきました！３周目いっきまーす‼️ (4月26日 22時) (
レス) id: bfc2ddf8fe (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - はわわさん» 美味しいですよねー(*´˘`*) 今年の夏もお世話になりそうです(*ﾟ∀ﾟ*) 伝わる人がいて本当に嬉しいです！(*^^*) (2022年5月18日 14時) (レス) id: 1838f625e8 (このIDを非表示/違反報告)
はわわ - やせうまが食べたくなったときはたまにしますね (2022年5月15日 1時) (レス) id: 7f8b0d6085 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃむ(プロフ) - はわわさん» はわわさま、コメントありがとうございます！はわわさまもそうめんにきな粉かけて食べますか？(*´艸`) (2022年5月14日 2時) (レス) id: 1838f625e8 (このIDを非表示/違反報告)
はわわ - 大分！！私の実家も大分だわ！ (2022年5月14日 1時) (レス) @page17 id: 7f8b0d6085 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こっちゃむ | 作成日時：2018年11月7日 13時
