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冴島「解毒剤です、っ、」


冴島さんが走って持ってきた時だった。



ピピピピ…と、無機質な、けれども残酷な音が
鳴り響いた。




「…藍沢先生っ、」


藤川「…藍沢っ、……心停止した…っ、AED!!」


そう言いながら、藤川先生は処置台に膝をたて、
心臓マッサージを始めた。


「…酸素6Lまで上げる!!!」



冴島さんは、解毒剤を近くのナースに引渡し、
再び走っていった。



**

運ばれてきた佐倉さんに解毒剤を投与したところで、冴島さんが戻ってきた。


冴島「AEDです、!!」


藤川先生はそれを受け取り、藍沢先生の身体に
パットをつけていった。


藤川「………離れろ。」



その声に、冴島さんや他のナースが離れたことを確認し、ショックボタンが押されると共に、藍沢先生の身体はビクンッとはねた。







藤川「……戻った…解毒剤。」

冴島「…っ、はい、!」



少しして、バイタルも血圧も安定してきた為、

患者と藍沢先生をICUに運び、横峯先生と雪村さんは仮眠室で安静にさせることにした。





****



夕方になって、患者の家族の方が来た。



ガウンとマスクを着用してもらい、
ICUで眠る佐倉さんの所へ一緒に行った。


佐倉「…あの、昼頃に連絡を頂いた…佐倉です。……この度は、夫がご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした……」


そう、謝罪してくれたけれど。



「…佐倉さんが謝ることはありません。……私達は、命を救うことが仕事ですから。……何も、気になさらないで下さい……」



佐倉さんは、私の言葉に"ありがとうございます"
と小さく答えて、ハァッと息をつき、ゆっくりと話し始めた。


佐倉「……あの人は、自分で始めた研究が上手くいかなくって……、ここの所働き詰めでした。……やり直せば良いと、何度も言ったんですけど、あの人は聞かなくて………昨夜、少し出かけてくると、
そう言ったきり、今朝まで帰ってこなくって。……そのまま仕事に行ったんだと、そう思って私も仕事に出かけたら、………。」




「……大丈夫ですよ。……状態は安定していますから。………」



そう言いながら、私は1つ向こうのベッドで眠る
藍沢先生を見た。



彼は、薬を飲んだ訳でもないのに、

佐倉さんの吐瀉物を浴びただけなのに、
佐倉さんよりも重症だった。



状態は安定してはいるものの、まだ油断はできないし、呼吸も浅い。


今の状態であれば、植物状態もありうる。



_____どうして、彼が……………








そう、思わずにはいられなかった。

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- ヒロアカの相澤先生とコードブルーの藍沢先生をコラボしてほしい (2021年2月10日 1時) (レス) id: 98e42ae13b (このIDを非表示/違反報告)
原 しおり - アナ雪と藍沢せんせーのやつ!! (2020年1月4日 18時) (レス) id: d467e69a73 (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - ありささん» コメントありがとうございます!!!楽しんで頂けているのなら、光栄です!!テストなどで更新頻度が減ることもあると思いますが……。こんな作者ですが、これからもよろしくおねがいします、!! (2019年7月17日 23時) (レス) id: 84f0d9b71f (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - 毎回楽しく読ませてもらってます!!更新速度も早いのですごく楽しみです!これからも頑張ってください!応援してますっ!!! (2019年7月17日 23時) (レス) id: d90df726ae (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - めいさん» そんなこと言って頂けてとても嬉しいです!!応援ありがとうございます!頑張ります、! (2019年7月17日 13時) (レス) id: 84f0d9b71f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:自鳴琴 | 作成日時:2019年4月4日 0時

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