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藤川side
翌日、俺はヘリ担じゃなかったから、藍沢の所へ行った。
冴島によれば、朝食も昼食も、全く食べなかったらしい。
ｺﾝｺﾝｯ、とノックし、病室に入ると、
真っ白な布団のシーツが、真っ赤に染っていた。
すぐに駆け寄ってみれば、近くには割れたコップ。
＿＿＿＿そして、切っていたのは、一昨日と同じ場所だった。
「…名取か？今いいか、藍沢がまた手首切った」
『…っ、すぐ行きます』
「……悪い、頼んだ」
通話を切った後、自分の持っていたハンカチで
応急処置をする。
昨日当直だった名取だが、仮眠室で睡眠をとるから、藍沢のことを見ておくと、まだ残ってくれていた。
一昨日のことは、白石や、あの時日勤で帰宅してしたメンバーには伝えてあったものの、なんだか気まずくて、当日にいた名取に頼むことにした。
そんなことを考えていると、名取が来てくれた。
手には、針と糸もあった。
名取「…っ、思ってたより出血酷いですね」
「……あぁ、少しでいい。A型の輸血持ってきてくれないか。縫合はここでする。あと、冴島に布団のシーツ変えてくれるように言ってくれ。縫合はその間にしておく。」
名取「分かりました」
＊＊＊
縫合と少しの輸血を終え、今は落ち着いている。
話を聞こうかと、藍沢が目覚めるまで名取の藍沢の病室で話をしていた。
名取「……2回目、ですか……。」
「……これからまたするかもしれない。…藍沢のこと、よく見てやんないとな。」
名取「……あんなに命を大切にしてる、藍沢先生がこんな事するなんて……、何があったんでしょうね…………」
名取がそう言った直後、藍沢が身じろぎした。
「藍沢、！起きたか？」
藍沢「…………んっ、お、れ…………」
まだ意識が朦朧としているのか、そう聞いてくる藍沢。
「……お前、また手首切っただろ。………縫合しといたから。」
藍沢「………………。」
「…………なぁ、藍沢。……お前、何があったんだよ。…教えてくれよ。…10年以上の付き合いだぞ？」
藍沢「…………何も無い…」
搬送されてから、初めて藍沢が口を聞いてくれた。
……が、素っ気ない言葉しか返ってこない。
「お前が何も無いのに、自傷行為なんてしねぇだろ。…………それに、身体の痣、どうしたんだよ」
藍沢「!!!っ、…なにも…何も無い。」
身体の痣のことを聞いた瞬間、藍沢の顔がひきつった。
＿＿＿＿＿＿＿藍沢は、なにか隠してる。
そう改めて感じた。
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yuuftykk(プロフ) - さくらもちぱんさん» ありがとうごさいます！！楽しみにしてくれているなんて、とても嬉しいです！！頑張ります！！ (2019年4月4日 14時) (
レス) id: a80528a29b (このIDを非表示/違反報告)
さくらもちぱん - 藍沢先生がかいた手紙とかほんとうに感動しました！毎回楽しみにしています。これからもがんばってください！ (2019年4月4日 14時) (レス) id: cdc2a4987c (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - 愛子さん» ありがとうございます！！リクエストにお答え出来ていて良かったです！こんな作者ですが、これからもよろしくお願い致します！ (2019年4月4日 9時) (レス) id: a80528a29b (このIDを非表示/違反報告)
愛子(プロフ) - リクエストした話読みました。個人的には、これまでの話の中で一番です。これからもリクエストさせていただきます。 (2019年4月4日 2時) (レス) id: 0fe946f898 (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - 実桃さん» そんなことを言って頂けて、とても嬉しいです！！毎回読んでくださってありがとうごさいます！頑張ります、！！ (2019年4月4日 0時) (レス) id: a80528a29b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：自鳴琴 | 作成日時：2019年2月18日 21時
