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名取side


ホットラインが鳴り、受入準備を始めると共になった患者の急変を知らせるアラーム。


すぐさま走っていた藍沢先生の後を藤川先生と追い、ICUへと向かった。

そして、緊急オペが決定した。
直ぐに治療を始めなければいけない。



が、俺は正直、藍沢先生の体調の方が心配だった。
この一週間丸々、とも言っていいくらい病院に泊まり込んでいる。

が、そんなのお構い無し、とでも言うように、俺が声をかける暇などなくオペが始まった。


藍沢「……出血量が多すぎる。輸血もっと多くして、吸引してくれ。」

その言葉に、ナースが輸血を増やし、俺が吸引する。その時、チラリ、と藍沢先生の方を見てみれば、顔色は真っ青に近かった。

藍沢「…名取。よそ見してないでさっさとやれ。」

「……はい……。」
口調もいつもと変わらない。けれど、少しばかり動作が遅い気もする。

藍沢「……あった……」
カチカチカチッという音がオペ室に響く。

ナース「血圧、上がってきました!!」

藤川「ふぅ、よし、縫合しよう。針と糸持ってきて。」

俺は少しずつ片付けをしつつ、藍沢先生の方を見ていた。


***

藍沢side

「出血量が多すぎる。輸血増やして、吸引してくれ」

そういった後、急な目眩に襲われた。

目の前が、回っているように気持ちが悪い。

名取がこっちを見ていたから注意したものの、目眩のせいでいつものように上手く動けない。


やっとの事で出血点を見つけ、遮断した。


……まずい。クラクラする。頭も痛い。

グラリと自分の体が傾くのがわかって、まずい!!と思った時は、もう手遅れで。
体が床に打ちつけられてからの記憶がない。

***
名取side

ずっと藍沢先生を気にしていると、藍沢先生の身体がグラリと傾いた。

支えようと動いたものの、間に合わずに藍沢先生が倒れる。

その音に気づいたのか、藤川先生もこちらに来た。

藤川「え、藍沢!?」

「体調崩してたみたいなんですけど、無理したんでしょうね。……すごい熱ですよ。」

藤川「ったく、変わんねぇな、こいつも。名取、藍沢頼めるか、?あとは俺がやっとくから。」

「分かりました。」

そう言うと、ナースに頼んでストレッチャーを持ってきてもらい、オペ室の外に運んで術衣を脱がし、空いていた個室へと運んだ。

5→←作者より



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Mayo(プロフ) - コメントさせていただきますm(_ _)m 1学年の人数がほぼ同じだったのでびっくりしました笑 もしかしたら、、、同じ学校かもしれないですね笑 (11月1日 12時) (レス) @page5 id: cceacc8367 (このIDを非表示/違反報告)
nelpage(プロフ) - yuuftykkさん» 大丈夫です!再開したらまたリクエストさせていただけます! (2018年12月13日 23時) (レス) id: 7c3bc998f3 (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - nelpageさん» コメントありがとうございます!あんな感じで大丈夫だったでしょうか……?またリクエスト再開した時にはリクエストして頂ければ嬉しいです! (2018年12月13日 22時) (レス) id: b775334b67 (このIDを非表示/違反報告)
nelpage(プロフ) - わー!!リクエスト書いて頂いてありがとうございます!!これからもリクエストして大丈夫ですか? (2018年12月13日 22時) (レス) id: 7c3bc998f3 (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - バナナ7さん» リクエストありがとうございます!!そう言って頂けて嬉しいです!!明日でテストが終わるのでまた明日から更新していきます!!また今溜まっているリクエストがかけ次第書かせていただきます♪♪ (2018年12月10日 17時) (レス) id: b775334b67 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:自鳴琴 | 作成日時:2018年11月19日 18時

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