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藍沢side

「……んっ、」

目を開けると、白い天井と、右腕に違和感。

……点滴…か。


ふ、隣を見ると、新海がいた。

新海も点滴を施されていて、2人1度にダウンするなんて、西条先生に負担がかかる。


……せめて、資料整理だけでもできないものなのか。

そう思っていると、新海が起きた。

新海「……ん、あ、藍沢…。」

「……お前、大丈夫なのか。」

そう聞くと、フッ、と笑って言った。

新海「倒れてまでも他人の心配かよ。……お前程じゃない。…悪かったな、無理させた」

「……別に、俺が決めてやった事だ。お前が謝ることじゃない」


そう言うと、西条先生が入ってきた。


西条「二人とも起きてたか。……しばらくはしっかり休めよ。脳外科のことは気にするな。」

「……ご迷惑おかけしてすみません……」

新海「……本当に休んでも大丈夫なんでしょうか」


西条「気にするなって。ウチのエース2人が抜けるのは厳しいが、エースにぶっ倒れられても困るからな。……じゃあ、俺は仕事に戻る。」

微笑みながらそう言って、病室を出ていった。


………何か、いいことでもあったのだろうか。


そんなことを考えていると、新海が急に口を押さえた。

吐き気をこらえているのか、顔が真っ青で。

俺は自分のそばにあったゴミ箱をつかみ、重い身体を無理矢理動かして新海の所にゴミ箱を持っていった。


「……ここでいい。気持ち悪いなら、吐け。」

そう言うと、新海はゴミ箱に顔を近づけて、吐く。
俺は新海の背中をさすりながら考えた。


……頭痛と目眩からの吐き気だろう。
2回目だし、脱水を起こすかもしれない。

…点滴、追加してもらわないとな……。

……解熱剤も少なくなってきてる。新しく変えてもらうか。


そう考えていると、タイミングよく入ってきたのが
冴島と緋山。


緋山「藍沢、あんた倒れたんじゃなかったの!?」

冴島「……点滴されてるじゃないですか。…じっとしててください。」


そう言いながらこっちに来て、新海のことを見ると、緋山は納得したように言った。

緋山「……そういうことか。…まぁ、いいわ。とにかくあんたも休んでなさい。新海先生のことは任せて」

そう言って、俺をベッドに押し戻し、新海の元へと向かった。

その時だった。

さっき無理をしたからか、急に激しい目眩がした。
グルグル回っているようで、気持ちが悪い。


「……っ、」
必死に吐き気をこらえていると、冴島が声をかけてきた。

冴島「藍沢先生、?大丈夫ですか、?」

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Mayo(プロフ) - コメントさせていただきますm(_ _)m 1学年の人数がほぼ同じだったのでびっくりしました笑 もしかしたら、、、同じ学校かもしれないですね笑 (11月1日 12時) (レス) @page5 id: cceacc8367 (このIDを非表示/違反報告)
nelpage(プロフ) - yuuftykkさん» 大丈夫です!再開したらまたリクエストさせていただけます! (2018年12月13日 23時) (レス) id: 7c3bc998f3 (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - nelpageさん» コメントありがとうございます!あんな感じで大丈夫だったでしょうか……?またリクエスト再開した時にはリクエストして頂ければ嬉しいです! (2018年12月13日 22時) (レス) id: b775334b67 (このIDを非表示/違反報告)
nelpage(プロフ) - わー!!リクエスト書いて頂いてありがとうございます!!これからもリクエストして大丈夫ですか? (2018年12月13日 22時) (レス) id: 7c3bc998f3 (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - バナナ7さん» リクエストありがとうございます!!そう言って頂けて嬉しいです!!明日でテストが終わるのでまた明日から更新していきます!!また今溜まっているリクエストがかけ次第書かせていただきます♪♪ (2018年12月10日 17時) (レス) id: b775334b67 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:自鳴琴 | 作成日時:2018年11月19日 18時

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