4 ページ48
藍沢side
新海の様子を見てから、医局に戻ると、
そこに西条先生が来た。
西条「…おぉ、藍沢。悪かったな、留守にして」
「………いえ。」
西条「…あれ、お前一人か」
「…新海が体調崩して仮眠室で寝かせてます」
西条「…そうか。……藍沢、お前も大丈夫か?……顔、青白いぞ」
「…別に、問題ありません。」
……そう言っているけれど、ものすごく寒い上に、
頭痛と目眩がする。
自分のデスクに戻ろうと引き返そうとすると、
腕を掴まれた。
西条「…お前、何日帰ってない」
「………1週k……「嘘つけ」
俺のその言葉は遮られた。
西条「お前救命にも行ってるだろ。……さっき橘に聞いた。2週間くらい前から夜の時間帯にお前をよく見かける、ってな」
「………。」
橘先生にも見られてたなんて、言い訳しようもない。
西条「…それに、身体熱い。……あとは俺がやっておく。……休んでこい。」
「…………。」
西条「藍沢。……気にするな。いいから。」
西条先生がそう言ってくれた途端、先程からの目眩が急に酷くなって、
上半身が、グラリと傾くのが自分でも分かった。
西条「…藍沢!!」
そんな西条先生の焦る声を聞いて、俺は意識を手放した。
****
新海side
「……ん、」
??「新海、目覚ましたか」
声のした方を見ると、西条先生で。
「…すみません。」
西条「別にいい。いい機会だ。しっかり休め。」
「…いや、大丈b……「いいから。」
西条先生に押され、あと2日は必ず休むこと、と言われた。
急患が多い時は、体調が良ければオペに入ることを許可されたのだけれど。
「…あの、藍沢…は?……あいつ、体調悪いのに俺の看病してくれて」
そう言うと、西条先生は呆れたように息を吐く。
西条「……やっぱりな。……藍沢な、倒れた」
……やっぱり……
無理、させてたんだな…………。
西条「熱も40度超えてた。……今は脳外科の使う事ない角部屋で寝かせてる。……お前もそこ行くか」
「……え、でも…身体楽になってきましたし…」
そういうと、西条先生はふっ、と笑って言った。
西条「今は解熱剤が効いてるからだ。…切れたらまたぶり返す。…体調崩してる二人が一緒にいてくれた方がこっちは助かるがな」
……確かに、手間は省けるであろう。
しばらくは
西条先生1人に任せることになるのだから、せめて負担を減らそう…と、俺も角部屋に行くことにした。
197人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Mayo(プロフ) - コメントさせていただきますm(_ _)m 1学年の人数がほぼ同じだったのでびっくりしました笑 もしかしたら、、、同じ学校かもしれないですね笑 (11月1日 12時) (レス) @page5 id: cceacc8367 (このIDを非表示/違反報告)
nelpage(プロフ) - yuuftykkさん» 大丈夫です!再開したらまたリクエストさせていただけます! (2018年12月13日 23時) (レス) id: 7c3bc998f3 (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - nelpageさん» コメントありがとうございます!あんな感じで大丈夫だったでしょうか……?またリクエスト再開した時にはリクエストして頂ければ嬉しいです! (2018年12月13日 22時) (レス) id: b775334b67 (このIDを非表示/違反報告)
nelpage(プロフ) - わー!!リクエスト書いて頂いてありがとうございます!!これからもリクエストして大丈夫ですか? (2018年12月13日 22時) (レス) id: 7c3bc998f3 (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - バナナ7さん» リクエストありがとうございます!!そう言って頂けて嬉しいです!!明日でテストが終わるのでまた明日から更新していきます!!また今溜まっているリクエストがかけ次第書かせていただきます♪♪ (2018年12月10日 17時) (レス) id: b775334b67 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:自鳴琴 | 作成日時:2018年11月19日 18時