藍沢先生…！！2

nelpageさんリクエスト 乗り物酔い ページ32

白石side

橘「白石、冴島、藤川、ちょっといいか。」

橘先生にそう呼ばれ、橘先生のデスクに近づく。

シニア3人がいっぺんに呼ばれるなんて滅多にないことだったから、何事かと思った。

橘「……お前ら、最近泊まり込みすぎだ。…緋山も、藍沢もなんだか。…そこでな、お前ら5人に3日くらいの休暇を与えようと思う」


「…休暇、ですか？」

橘「あぁ。フェローも使えるようになってきたし、その時は俺もフライトに入る。」

冴島「でも、フライトナース1人になってしまいますよ、？大規模災害があったらどうするんですか」

橘「……大丈夫だって。雪村は冴島のおかげで冴島なみに使えるナースになってる。」

白石「…でも、一度にシニアが5人も抜けるなんて、大丈夫なんですか？藍沢先生は脳外科のこともありますし……」

橘「あぁ、その事ならな、心配するな。優輔の状態も良くなってきたから、明日から三井が復帰することになったんだ」

藤川「三井先生が!?」

そう藤川先生が大きな声で言うと、横にいた冴島さんがうるさい、と藤川先生を睨む。

藤川「ご、ごめん。」

橘「……まぁ、心配するな。せっかくの休暇だ、5人でどっか行ってこい。…藍沢と緋山にも伝えておいてくれ。」
橘先生はそう言うと医局を出ていった。


藤川「休暇だってよ、3日だよ、3日！なー、どこ行く？」

冴島「今する話じゃないですから。……それにしても、いいんでしょうか。」

藤川先生に怒りつつ私に問いかけてきた冴島さん。

「…成長してきたのは分かるけど、さすがに5人抜けるとなると、しんどいわよね…」

冴島「……そうですね…。…でも、いい機会かもしれませんよ。昔もフェローだけでフライトや当直の日もありましたし。」

……そう言えば。

フェローだけではとても手に負えないことも多くて、やらなければ。という気持ちが再び込み上げてきたのはシニアのいない日だった。


「……そう、ね。…じゃあ、藍沢先生と緋山先生に会ったらでいいから伝えておいて。」

藤川「了解！！」

冴島「分かりました。」



2人の返答を聞いて自身のデスクに座る。


……休暇、か。たしかに最近泊まり込んでたけど。
そんなに疲れて見えたのかな……。

それに3日も。
…………3日も、5人が抜けていいのかしら。


…三井先生、帰ってくるのね…。
なんだか、懐かしい。
優輔くんも、順調みたいだし、良かった。


そんなことを考えながらパソコンを打っていた。

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