藍沢先生…！

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藍沢side





着いた現場は予想以上に酷く、混乱していて
色んなところから悲鳴やレスキューの声が聞こえてくる。




｢消防隊長！……負傷者の数は分かりましたか？｣


消防隊長｢……赤タグ4名、黄タグ12名、緑タグが3名です。黒タグは今のところいません。｣



｢結構多いな……。…分かりました。車両の中にまだ患者はいますか？｣



消防隊長｢……まだ4名、救出中です。2名は処置可能ですが、もう1台土砂に埋もれた車があって、まだ動かせないようです。｣

｢……その患者診ます。…どこですか？｣


消防隊長｢……こちらです！！｣



と、消防隊長に案内してもらい、患者を診る。



｢……まずいな。頭部からの出血が多すぎる。……冴島、白石に連絡して緋山達こっちに寄こしてくれ。｣


冴島｢分かりました。｣


少し体勢がキツいが、瞳孔を確認し、挿管して全身を確認する。



冴島｢……藍沢先生、あと8分程で来られるそうです。｣


｢……分かった。…横峯、向こうの患者診てくれ。あとで診に行く。それまで何とか出来ることしておけ。
横峯｢はい！！｣

｢……冴島、向こうに回ってくれ。ここで開頭する。｣


冴島｢分かりました。｣









｢……メス｣




その患者の処置は順調に進んだ。



その時ちょうど緋山達が来た。



緋山｢藍沢！どんな感じ？｣


｢向こうの車両に横峯がいるからそっちフォローしてやってくれ。……あとはもう1台土砂に埋もれた車があるらしい。まだ土砂の撤去してる。｣



緋山｢分かった。名取と雪村、緑タグと黄色のほう向かわせるわ。｣

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