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とりあえず藍沢の中に入れ、布団に寝かしてから
張り紙を取りに行き、直ぐに藍沢の元へと行く。
「藍沢、大丈夫だって。もう片付けたし。」
そう声をかけるも、顔は青ざめている。
藍沢「…藤川……にまで、こんなこと……、さえ…じまも、……すまない」
冴島「…いいんです。大丈夫ですから。もう片付けまs……
その時、家の窓が ガッシャーンッッと音を立てて割れた。
冴島「…今の、」
ちょっと待ってろ、そう言って様子を見に行くと、石が投げ込まれていて、それで窓が割れたらしい。
俺は窓から外を見るけれど、特に何も無くて、
割れた窓は幸い網戸がついていたから、網戸を閉めて、カーテンも閉めてから窓ガラスを片付ける。
……それにしても、めんどくさいし、そして何より
俺たちの家まで特定されているのはまずい。
これは真面目に警察に関与してもらった方がいいな、と考えながら片付けた。
***
片付けが終わって、部屋に行くと藍沢が、
何があったんだ、と聞いてきて。
……答えづらい。
コイツなら、責任感じそうだ。
「…大丈……「大丈夫なら、言ってくれ。その方がいい。」
そう藍沢が言うから、俺は誰かわからないし、偶然かもしれない、と前置きしてから話した。
「…二階の窓だけど、石が投げ込まれてて……、割れてた。」
冴島「…え、」
「誰かは見てないし、誰がやったかわからない。…片付けはもう済ませたし、網戸もしてきたから。」
冴島「そ……う。」
こうして俺とはるかが話している間も、藍沢は黙って下を向いていて。
……やっぱり、言わない方が良かったかも……、
なんて後悔した。
「藍沢、大丈夫か、?お前もう休んでt…」
藍沢「俺が、ここに来たせいで…、お前らに、迷惑かけて……、それに加えて、家まで、こんな……、さっきの、張り紙だって、最初にもらってた…、手紙と同じ文字だったっ……、」
と、荒い呼吸で話す藍沢。
「藍沢、もういいから。大丈夫だって。「俺がっ、俺が、いるから……っ、」
宥めようとしても、だんだんヒートアップしていく。
冴島「藍沢先生、落ち着いてください!!…っ、あなた!酸素マスク!!」
酷くなる呼吸に、はるかが冷静な判断をしてくれて。
手元にあった酸素マスクを藍沢の口元へと持っていく。
…が、藍沢は顔を横に向け、酸素マスクを避け始めた。
「藍沢!!呼吸落ち着けるから!マスクつけるぞ!」
そう言って、半強制的にマスクをつけた。
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yuuftykk(プロフ) - バナナ7さん» ありがとうございます!!リクエストにお応え出来ていたのなら良かったです…!!これからも頑張ります!! (2019年1月10日 19時) (レス) id: b775334b67 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ7(プロフ) - リクエストにお答えいただきありがとうございます!冗談抜きに想像していたどうりだったので嬉しかったです!これからも頑張ってください! (2019年1月8日 19時) (レス) id: 0e39ffe2b2 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 今の話を頑張ってください!無理はしないでください。応援してます! (2018年11月18日 21時) (レス) id: f876d72237 (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - 琥珀さん» コメント&リクエストありがとうございます!!今書いてるのが思った以上に長引かせてしまったので早く終わらせて琥珀さんのリクエストも書けるように頑張ります!! (2018年11月18日 21時) (レス) id: c79561431b (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 診察とか治療は病院嫌いなので嫌がって欲しいです。それで無理やりされて欲しいです! (2018年11月18日 18時) (レス) id: f876d72237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:自鳴琴 | 作成日時:2018年9月21日 20時