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名取side
あれから橘先生に書類を出して、医局に戻った。
医局に戻った時には、既に藍沢先生の他に
白石先生や緋山先生、灰谷達も出勤していて。
「……はよーございます。」
白石「名取先生。おはよう。」
灰谷「お、おはよ」
緋山「アンタがこんなに早く来てるなんて、珍しいじゃない笑」
「……出さなきゃいけないものがあったんで。」
そう言って自分の席に座る。
ちょうど、目線の先には…………、藍沢先生の席。
少し離れてはいるが、向かい合う形で座っている。
(さっきのなんか気になる…)
パソコンを立ちあげるも、さっきから藍沢先生のことが気になって仕方がない。
じっ…と藍沢先生の方を見つめていると、
藍沢「……なんだ、名取。」 と俺の目線にきづいたのか、声をかけられた。
「……あ、いや、なんでもないです。ちょっとぼーっとしてました。すみません」
そう言って軽くごまかす。
藍沢「……そうか…………。」
藍沢先生は少し俺の方を見てからパソコンに目線を落とした。
そのあと、藤川先生や冴島さんも出勤してきて、
横峯、雪村も少し遅れてきた。
横峯「おはよー!名取先生!」
「お前、ホントいつでも元気だな。」
横峯「え、そうかなーー?」
そんな会話をしている時も、チラッと藍沢先生を見て気にかけていた。
___________
少しして、白石先生がカンファレンスの準備をし始めるように言ったため、みんなが動き出す。
その間もちょくちょく藍沢先生の方を見ていた。
今朝、橘先生と話していたことからして、何か隠していることには間違いないし、
…恐らく体調が悪いのだろう。
だが、さっきから見ていても体調が悪いようには全く見えない。
いつも通り、ポーカーフェイスを崩さず、
テキパキと作業している。
(……何を隠しているんだろう…………)
そんなことを考えている間に、
カンファレンスは始まっていて。
白石「……今日のヘリ担当は、藍沢先生、横峯先生、冴島さんね。当直は私と灰谷先生と名取先生。…………じゃ、今日も一日頑張りましょ。」
その言葉で、みんながいっせいに動き出した。
でも俺は藍沢先生のことばかり考えていて、
ボーッとしている所に、白石先生に声をかけられた。
白石「……どうしたの、?何か考え事でもしてるの?」
「……あー、まぁ。……でももう大丈夫なんで。
……ICU見てきますね。」
そう言って席を立った。
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yuuftykk(プロフ) - バナナ7さん» ありがとうございます!!リクエストにお応え出来ていたのなら良かったです…!!これからも頑張ります!! (2019年1月10日 19時) (レス) id: b775334b67 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ7(プロフ) - リクエストにお答えいただきありがとうございます!冗談抜きに想像していたどうりだったので嬉しかったです!これからも頑張ってください! (2019年1月8日 19時) (レス) id: 0e39ffe2b2 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 今の話を頑張ってください!無理はしないでください。応援してます! (2018年11月18日 21時) (レス) id: f876d72237 (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - 琥珀さん» コメント&リクエストありがとうございます!!今書いてるのが思った以上に長引かせてしまったので早く終わらせて琥珀さんのリクエストも書けるように頑張ります!! (2018年11月18日 21時) (レス) id: c79561431b (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 診察とか治療は病院嫌いなので嫌がって欲しいです。それで無理やりされて欲しいです! (2018年11月18日 18時) (レス) id: f876d72237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:自鳴琴 | 作成日時:2018年9月21日 20時