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新海side
ピンポーーーン
チャイムが鳴って、インターホンを確認すると画面に映ったのは藤川先生。
「すみません。わざわざ病院にまで取りに行ってもらって。オマケに持ってきてもらうなんて。」
藤川「…あ、いーっていーって。…藍沢は?どう?」
「…だいぶ我慢してたみたいです。ちょっと前に戻してしまって…。落ち着いてから風呂入らせたんですけど、そのあと倒れて、熱測ったら39,8もありました。」
藤川「…そっか、……。もうちょい早く気づいてやればよかったな。……じゃあ、後はよろしく!」
「…あぁ、はい。」
そう言って藤川先生と別れ、ドアを閉めて中身を見る。
そこには、頼んでいたものとは別に
栄養ドリンクやスポドリなども入っていた。
頼んでないのに……。
……ほんっとに愛されてるな、藍沢は。
そんなことを思いながらリビングへ戻った。
藍沢「…っ、う……」
「あ、起きたか。藤川先生が薬もってきてくれたよ。……スポドリとかも入ってる。…飲めそうか?」
そう聞くと、あぁ、といつもより小さな声で言う。
俺は藍沢を起こして、ペットボトルの蓋を開けたスポドリを渡した。
新海「……薬も飲んどくか。」
そう言って解熱剤を飲ませ、また布団へ寝かせる。
スー、スー、と安定した寝息が聞こえたところで俺も風呂に入ることにした。
****
風呂あがり、もうあとは寝るだけ、という状態になってから藍沢の様子を見てみれば、解熱剤が聞いているのかさっきよりは穏やかな表情をしていた。
俺も寝るか、とベッドに入った。
日頃の疲れか、すぐに眠りについた。
****
藍沢side
夜中、ガタンっ、という音で目が覚めた。
……そうだ、ここは自分の家じゃない……大丈夫だろ、…………
そう自分に言い聞かせるも、気分は悪くなっていく一方で。
ちょっとは頼れ、とまた怒られそうで、新海に言おうかと思ったが、新海も連日オペに入っていたし、
こういう時に休まなければ新海にも負担になる。
俺は新海を起こさないように布団をぬけ、またこみあげてくる吐き気をこらえながらトイレへと向かった。
「…っ、はぁ、」
トイレに行ったはいいものの、気持ち悪いのに戻しはしないで、気持ち悪いのがずっと続いている。
吐きそうにないなら戻るか、と寝室へと戻る。
ガチャ
俺がドアを開けた音で新海が起きたのが分かった。
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yuuftykk(プロフ) - バナナ7さん» ありがとうございます!!リクエストにお応え出来ていたのなら良かったです…!!これからも頑張ります!! (2019年1月10日 19時) (レス) id: b775334b67 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ7(プロフ) - リクエストにお答えいただきありがとうございます!冗談抜きに想像していたどうりだったので嬉しかったです!これからも頑張ってください! (2019年1月8日 19時) (レス) id: 0e39ffe2b2 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 今の話を頑張ってください!無理はしないでください。応援してます! (2018年11月18日 21時) (レス) id: f876d72237 (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - 琥珀さん» コメント&リクエストありがとうございます!!今書いてるのが思った以上に長引かせてしまったので早く終わらせて琥珀さんのリクエストも書けるように頑張ります!! (2018年11月18日 21時) (レス) id: c79561431b (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 診察とか治療は病院嫌いなので嫌がって欲しいです。それで無理やりされて欲しいです! (2018年11月18日 18時) (レス) id: f876d72237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:自鳴琴 | 作成日時:2018年9月21日 20時